2列ティグアンと3列トゥアレグの間にある空白を埋める! フォルクスワーゲン・タイロン(1)

公開 : 2026.02.12 18:05

ティグアンの上に位置する、3列7シーターのタイロン プラグインHVは2列に ソリッドな内装 2tをしっかり引っ張っる114psモーター 快適な乗り心地に自然な操縦性 推しは2.0Lターボ UK編集部が試乗

ティグアントゥアレグの空白を埋める

世界的に、SUVが各ブランドの稼ぎ頭になって久しい。フォルクスワーゲンには、2列シートのティグアンと3列シートのトゥアレグの間に、空白が存在していた。ボディを伸ばした先代のティグアン・オールスペースでは、少々役不足といえた。

そこで白羽の矢が立ったのが、3列7シーターのタイロン。もともとは、中国の第一汽車と共同開発されたモデルだったが、フォルクスワーゲンは世界展開を決定。ドイツ・ヴォルフスブルク工場で生産が始まり、グレートブリテン島にもやって来た。

フォルクスワーゲン・タイロン 1.5 eTSI(英国仕様)
フォルクスワーゲン・タイロン 1.5 eTSI(英国仕様)

パワートレインは多彩。英国へ導入されるのは、2.0Lガソリンターボと2.0Lディーゼルターボ、マイルドとプラグインの1.5Lハイブリッド。前輪駆動が標準だが、上位モデルは四輪駆動になる。

ティグアンと似た見た目 プラグインHVは2列に

プラットフォームは、ティグアンと同じMQBエボ。スタイリングの印象もそれに近いが、シンプルな面構成のボディパネルは別物だという。バンパーのグリルが大きく、ウエストラインは高め。前後に、幅いっぱいのスリムなライトバーが伸びる。

全長は4792mmで、全幅が1853mm、全高は1668mm。新しいティグアンより250mmほど長く、幅や高さも僅かに大きい。

フォルクスワーゲン・タイロン 1.5 eTSI(英国仕様)
フォルクスワーゲン・タイロン 1.5 eTSI(英国仕様)

今回試乗したのは、プラグイン・ハイブリッドのeハイブリッド。最高出力は204psと272psの2種類があり、6速デュアルクラッチATの間に115psの駆動用モーターが載る構成は、パサートと同じ。駆動用バッテリーは19.7kWhで、これも一致する。

その搭載位置は後席付近で、マイルド・ハイブリッドなどと異なり、3列目の空間が削られてしまう。そのかわり、最長112kmを電気だけで走れると主張される。

ソリッドな内装 扱いやすいタッチモニター

インテリアは、フォルクスワーゲンらしくソリッドな品質で、デザインも全体が調和している。ドア上部やダッシュボードは、ソフトタッチ加工されたプラスチックや、肌触りの良いクロスで仕立てられる。硬質な樹脂そのまま、という部分も多いが。

高級感は、ティグアンと同等。格上のトゥアレグと、差を保つ狙いなのかもしれない。

フォルクスワーゲン・タイロン 1.5 eTSI(英国仕様)
フォルクスワーゲン・タイロン 1.5 eTSI(英国仕様)

ダッシュボード上には、12.9インチのタッチモニターと、10.3インチのメーター用モニター。オプションで、ヘッドアップ・ディスプレイとAI音声アシスタント、15.0インチのタッチモニターへアップグレードできる。システムは、概ね扱いやすい。

センターコンソールには、スタート/ストップとサイドブレーキのボタン。ラジオの音量やドライブモードなどを変更できる、ロータリーダイヤルがうれしい。エアコンの温度などを調整するスライダーには、イルミネーションが内蔵され夜間でも扱いやすい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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