【使ったことある?】ヘッドライト・ウォッシャー装着車が増えたワケ LEDヘッドライト関係 義務化も

公開 : 2021.01.03 09:45  更新 : 2021.10.13 12:18

LEDライトは発熱量が少ない

少ない電力で明るい光を放つLEDライトは、省電力というメリットがある反面、それだけ発熱量が少ないという特徴も併せ持つ。

通常であれば発熱量が少ないことはメリットとなり得るものであるが、こと冬季に限って言えば発熱量が少ないことでヘッドライトに付着した雪が溶けにくくなるという点がデメリットとなってしまう。そのため、ヘッドライト・ウォッシャーで付着した雪を落とす必要があるというワケなのだ。

スバルXV
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また、最近のヘッドライトは昔の規格ライトのようにレンズカットによって配光をコントロールしているわけでないため、予期せぬ雪や汚れの付着によって意図しない方向へ光が向かう可能性がある。ともすれば対向車への目くらましともなりかねないため、ヘッドライト・ウォッシャーの重要性が高まっているといえる。

事実、欧州の一部地域ではヘッドライト・ウォッシャーの装着が義務化されているところもあり、日本でも純正のヘッドライトの明るさが2000ルーメン以上のもの、および配光可変型前照灯(ステアリング操作に連動して照らす方向が可変するタイプ)にはヘッドライト・ウォッシャーの装着が義務付けられている。

このように、明るく省電力になったことで必要となった装備がヘッドライト・ウォッシャーということになり、クルマの進化によって必要な装備が増えるという、なんとも不思議な現象が巻き起こっていたのである。

記事に関わった人々

  • 小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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