魅力は甘美でも価格は甘過ぎず フェラーリ・アマルフィ・スパイダー(2) ローマ・スパイダーから5万ポンド近く上昇 薄まった独特の優雅さ
公開 : 2026.08.17 18:10
フェラーリ・ローマの進化版、アマルフィにスパイダーが登場しました。640psのV8ツインターボにレース・モード、ABSエボを獲得し、一般道で深い一体感を得られるようです。UK編集部が試乗します。
もくじ
ー640psの最高出力とABSエボを獲得
ー一般道で深い一体感を得られる才腕
ー6Dシャシーセンサーが抑えるリアの気まぐれさ
ー魅力は甘美でも決して甘過ぎない
ーフェラーリ・アマルフィ・スパイダー(欧州仕様)のスペック
640psの最高出力とABSエボを獲得
フェラーリ・ローマの進化版となる、アマルフィ。スタイリングは、従来同様フラヴィオ・マンゾーニ氏が指揮を取っている。ドット状のグリルが消えたフロントノーズは、塊感の強い美しい造形が目指されたように映る。
グランドツアラーとして、ボートテール風のリア周りにも惹かれる。ただし、ローマが醸し出したような独特の優雅さは、薄まったかもしれない。

メカニズムも改良を受けたが、本質的にはキャリーオーバー。ローマ・スパイダーとアマルフィ・スパイダーで一致する、1556kgの乾燥重量がその証しといえる。
最高出力は29ps増の640psへ上昇したことに加えて、カムシャフトは軽量化。レッドゾーンは100rpm引き上げられ、7600rpmからに設定された。カーボンセラミック・ブレーキはバイワイヤ制御となり、上位モデルが備える「ABSエボ」へ対応している。
一般道で深い一体感を得られる才腕
高速道路を降りた筆者は、ギリシャの国道66号線を西へ。オリーブ畑が広がる丘陵地帯に、登り坂がうねっている。三菱のピックアップトラックとすれ違う。
指先のマネッティーノ・ダイヤルで、スポーツかバンピーロードを選べば、感心するほど優しく一般道を処理。深い一体感を得られる。その才腕は、フェラーリ・カリフォルニアとは別次元なほどに高い。

鋭く反応するフロントへ、リアは遅れず追従。4本出しマフラーをアスファルトへ近づけつつ、テールを沈め瞬時に加速。その一連が、唸るほどに素早い。ミツバチのように。
フェラーリの技術者がプレゼンで述べていた通り、一般道を気の向くままに流していれば、ストレスのようなものは殆どない。だからこそ、ペースを速めた時の驚きは、一層鮮烈なものになる。
6Dシャシーセンサーが抑えるリアの気まぐれさ
ギリシャ南部、オリギルトス山脈が目前に迫る。グリップからスリップへ移行する挙動を理解するには、電子的な制御が抑えられるレース・モードが望ましい。路面が乾燥している限り、全幅1974mmのボディの動きに、慌てることはないだろう。
幅が285mmあるグッドイヤー・タイヤをヘアピンで僅かに滑らせ、カウンターステアを当てながら加速する艶っぽいスタイルは、至って容易。スタビリティ・コントロールを切り、太いトルク任せに、深いドリフトアングルにも興じれる。

同時に、グリップレベルを瞬時に判断する6Dシャシーセンサーの獲得で、リアの気まぐれさは抑えられている。好ましい感触のアクセルペダルを積極的に倒し、カーブを巡りたいと思える。フェラーリ随一といえるほど。
ブレーキを残しながらのコーナリングで、テールがふらつく場面がローマでは珍しくなかった。それも姿を消している。うれしいばかりだ。























































































































































