ポルシェにフラットノーズ復活! 911GT2RSベースのワンオフモデル『フラッハバウRS』公開 モビーディック『935/78』へのオマージュ

公開 : 2026.08.18 12:05

ポルシェは1970年代のレーシングカーへのオマージュとなるワンオフモデル『フラッハバウRS』を公開しました。フラットノーズ(スラントノーズ)を備え、徹底的な軽量化を図りつつも公道走行に適合しています。

開発に3年を要した特注車

ポルシェは、前世代の『911 GT2 RS』をベースとするワンオフモデル『フラッハバウRS(Flachbau RS)』を発表した。「モビーディック」の愛称で知られるレーシングカー『935/78』へのオマージュとなる。

フラッハバウRSは、特注車を専門とするポルシェのゾンダーヴンシュ部門による最新作で、チューニングおよびレースパートナーであるマンタイ社とのコラボレーションにより生み出された。

ポルシェ・フラッハバウRS
ポルシェ・フラッハバウRS    ポルシェ

この改造プロジェクトは、たった1台の911を対象として行われたにもかかわらず、スタートから完成まで3年を要した。開発における主な課題の1つは、公道走行の規制の範囲内にとどまりつつ、935/78の「フラッハバウ(Flachbau)」と呼ばれるフラットノーズ(スラントノーズ)を取り入れることだった。

プロジェクトを担当したのはベテランデザイナーのグラント・ラーソン氏で、ポルシェに36年間勤務し、2025年末に引退している。同氏はその間、2018年の復活版935のデザインも手掛けている。

快適装備を省いて徹底的に軽量化

ベースとなる911からの主な変更点としては、スラット付きエアダクトを備えたフロントフェンダーが挙げられる。これによりホイールアーチ内の空気圧が低減されるという。アーチデザインの変更に伴い、燃料給油口とその機構も改良された。

レーシングカーへのオマージュとして、インフォテインメント・システム、スピーカー、防音材といった快適装備がすべて取り除かれている。軽量化のため、ワイヤーハーネスのケーブルも削減された。その結果、ベースとなった911 GT2 RSよりも31.6kg軽量化されている。

ポルシェ・フラッハバウRS
ポルシェ・フラッハバウRS    ポルシェ

パワートレインは変更されておらず、ツインターボチャージャー付き3.8L水平対向6気筒エンジンから最高出力700psと最大トルク76.5kg-mを発生する。

ポルシェの製品提供およびインディビジュアライゼーション担当副社長であるアレクサンダー・ファビグ氏は、「わたし達の目標は、安全性、技術、公道走行の適法性を損なうことなく、935の象徴的な外観を再解釈することでした」と述べた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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