【追悼】日本人「ホットウィール」デザイナー リュウ・アサダ氏偲ぶ120台 米に集う

公開 : 2021.05.27 05:50  更新 : 2022.03.25 18:49

物語とユーモアのあるアサダ作品 未来を笑顔に

ケン高野氏は続ける。

「タミヤのラジコンをオマージュしたシティーターボ、マルイのプラモデル『ノッポ・シリーズ』をオマージュしたMANGATUNERにはこの世界へ誘ってくれたJUN(ジュン・イマイ氏、元ホットウィールのトップデザイナー)へのリスペクトも感じられます」

リュウ・アサダ氏がデザインした「デコトラ」のホットウィール。
リュウ・アサダ氏がデザインした「デコトラ」のホットウィール。

「また、お世話になったラリーウッドがデザインしたBONE SHAKERをデフォルメしたSKULL SHAKERにはデイブ・ディールのカートゥーンを想像させるドライバーのギミックまで搭載しています」

「HEAD STATERにはホンダ・フリークの彼ならではの視点でホンダの、F1初優勝のRA272のゼッケンロゴのフォントやRA300のエンジンへダースの形に加え、その後活動休止となったRA302の120°のV8を搭載するあたりは本田宗一郎氏へのリスペクトを感じます」

アサダ氏がデザインするミニカーにはいつも物語があり、実車のデフォルメ感のセンスの良さは言うまでもなく、ホットウィールイズムが込められたイマジネーションカー(架空車といわれる実在しないクルマ)には人を笑顔にする魅力があり、多少のなぞなぞのようなユーモアがちりばめられている。

「なぞなぞの答え合わせはもうできませんが、それを楽しみながらリュウさんのデザインしたホットウィールをぜひ手にしてください」

「世界一のホットウィールで日本人デザイナーがリリースしたそのミニカーを」

アサダ作品はこれから2022年まで新作が発売される予定である。彼が生み出したホットウィールは未来永劫、人々を笑顔にし続けるだろう。

記事に関わった人々

  • 加藤久美子

    Kumiko Kato

    「クルマで悲しい目にあった人の声を伝えたい」という思いから、盗難/詐欺/横領/交通事故など物騒なテーマの執筆が近年は急増中。自動車メディア以外ではFRIDAY他週刊誌にも多数寄稿。現在の愛車は27万km走行、1998年登録のアルファ・ロメオ916スパイダー。クルマ英才教育を施してきた息子がおなかにいる時からの愛車で思い出が多すぎて手放せないのが悩み。

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