【危険ゾーンを減らせ】スパ・フランコルシャン 事故多発の難コーナー「オールージュ」とは

公開 : 2021.09.12 18:05  更新 : 2021.09.13 21:53

今こそ変化を起こすとき

スパの経営陣もFIAも、オールージュとラディオンの危険性を十分認識しており、実際にサーキットを改装する計画が立てられている。スパは最近、CEOのナタリー・マイレが亡くなる(夫に殺害されたと見られる)という悲劇に見舞われたが、そのような状況下であっても、この計画が頓挫することはないだろう。

一番の課題は、エイトケンのクラッシュのようにマシンがコースの中央に飛び出すのを防ぐために、左側のバリアを森の方に押し戻さなければならないことだ。もちろんそれだけではないし、森や地形の問題もあって、簡単には解決できないだろう。しかし、FIAは何をすべきか分かっている。

スパ・フランコルシャン
スパ・フランコルシャン

今こそ、行動を起こす時だ。しかし、グラベルは完璧な解決策とは言えず、マシンが横転したり車体に傷がつく可能性がある。かつてのようにオールージュの外側にグラベルが敷かれ、アスファルトのセーフティネットがなくなってしまえば、ドライバーはアプローチの仕方を変えざるを得ない。

オールージュは難しい場所だが、同時に素晴らしいコーナーであることに違いはなく、工夫と努力で万が一の危険性も減らせるはずだ。

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