チェコの名門 スコダが投じた過激なレーシングカー&コンセプトカー 18選(後編) 独創的な未来ビジョン

公開 : 2025.12.06 11:45

チェコの自動車メーカーであるスコダは、モータースポーツにおいて豊かな歴史を誇ります。ラリーをはじめ数々のレースで活躍し、また近年では大胆なコンセプトカーを生み出す才能にも長けています。その一部を紹介しましょう。

スコダAHOJ(2002年)

ここからは独創的なコンセプトカーを紹介しよう。

トーマス・インゲンラート氏がデザインしたこのコンセプトカーは、ファビアのプラットフォームをベースに、若者向けのシンプルで無駄を削ぎ落としたモデルだ。残念ながら量産には至らなかった。

スコダAHOJ(2002年)
スコダAHOJ(2002年)

スコダ・ビジョンC(2014年)

スコダは将来の量産モデルを予告するコンセプトカーに「ビジョン」の名称を用いる。この超スタイリッシュなビジョンCは、既存のオクタビアをベースに、当時のフォルクスワーゲンCCのような5ドア・クーペとして再解釈したもの。最終的にスパーブの開発に影響を与えた。

スコダ・ビジョンC(2014年)
スコダ・ビジョンC(2014年)

スコダ・ビジョンE(2017年)

このコンセプトカーは、スコダ初の純EVモデルであるエンヤク・クーペのデザインのベースとなった。

スコダ・ビジョンE(2017年)
スコダ・ビジョンE(2017年)

スコダ・マウンティアック(2019年)

スコダの職業訓練校の学生たちは毎年、同社が提供したベースモデルを用いて、新しいコンセプトカーをデザインから実車製作まで一通り行うという課題に取り組んでいる。マウンティアクはSUVのコディアックをベースに、どこでも走れる実用的でスポーティなピックアップトラックへと変貌させたものだ。

スコダ・マウンティアック(2019年)
スコダ・マウンティアック(2019年)

スコダ・ビジョン・グランツーリスモ(2022年)

ゲームの『グランツーリスモ』向けバーチャルコンセプトであるビジョン・グランツーリスモは、かつての1100と130RSにインスパイアされたクラシックなスタイリングを特徴とする。

スコダ・ビジョン・グランツーリスモ(2022年)
スコダ・ビジョン・グランツーリスモ(2022年)

スコダ・ビジョン7S(2022年)

大型電動SUVのビジョン7Sは、現在展開中の新たなデザイン言語「モダンソリッド」を導入している。ビジョン7Sの量産バージョンは来年発表予定だ。

スコダ・ビジョン7S(2022年)
スコダ・ビジョン7S(2022年)

スコダ・ビジョンO(2025年)

スコダの最新コンセプトカー。今年のミュンヘン・モーターショーで公開された流線型のビジョンOは、次世代ステーションワゴンを予見するもので、新しいプラットフォーム(おそらくフォルクスワーゲン・グループの先進的なSSP)をベースに2030年代初頭に生産開始予定だ。

スコダ・ビジョンO(2025年)
スコダ・ビジョンO(2025年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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