8気筒のポルシェ988

2014.07.08

ポルシェは4台のニュー・モデルの開発を行っている。その中には、ボクスターの4気筒ターボ・モデルなども含まれるが、目玉となるのはフェラーリ458に対抗するためのフラッグシップ・モデルたる8気筒ユニット搭載のモデルである。

コード988で開発されているモデルで、それは多くのポルシェ・エンジニアの懸念を払拭するモデルとなるだろう。その懸念とは、古典的なフラット6では、フェラーリの8気筒と対抗できないのではというものだ。

まだ988のスタイリングに関してははっきりとしたことは何一つ伝えられていない。しかし、ヘッドランプまわりのスタイルなどは918の持つニュアンスが引き継がれているようだ。また、ミドに搭載するフラット8エンジンのため、リア・デッキは長くなると予想される。

最新の3.8ℓの911GT3が、エンジン・トラブルによって回収をした事件は耳に新しいが、これがフラット6の限界を示しているという意見もある。実際、何人かのエンジニアはそう捉えているようだ。数年前のことだが、ポルシェのエンジニアは、フラット6ユニットの限界値は4.2ℓであると語っていたこともある。

フラット8であれば、無理なく4.0ℓの排気量は設定することができ、ターボチャージャーなどの追加も容易だ。実際、プロトタイプのフラット8は、4台のターボを装着し、600ps以上をベンチでたたき出しているという。これは、458イタリアの570psを簡単に上回るものだ。

また、年間200,000台の売り上げを目標とするポルシェにとって、新しいアーキテクチャー、つまりミッド・エンジンとリア・エンジンの新しいプラットフォームを造り出すことが必要となる。そして、そのミッド・エンジン・アーキテクチャーは次世代のランボルギーニ・アヴェンタドールにも使用できることとなる。

ポルシェは、ボクサー・エンジンに関しては、4気筒、6気筒、8気筒のフォーマットも開発を進めているという。革新的な省エネ機構を持つこのエンジンは、主にハイブリッドで使用され、フロントをモーターで駆動する4WDが標準的に使用されることとなろう。

新しいポルシェの8気筒スポーツは、2017年のデビューが予定されており、それと同時にボクスターとケイマンのモデル・チェンジも計画されている。

ボクスターおよびケイマンは、エントリー・レベルで280ps、ホット・バージョンでは350psとなるだろう。とにもかくにも、2019年までにポルシェはすべてのモデルのアーキテクチャーを一新しなくてはならないのだ。

新型スポーツカーの要点

1. 3タイプのフロント・アクスル

フロント・アクスルは3タイプが用意される。そのうち、2つは4WDモデルに搭載されるために、駆動輪となる。ひとつは機械式で、ひとつは電気モーターによるものとなる。

2. フロント・ストラクチャーの共通化

すべてのフロント・クラッシュ・ストラクチャー、バルクヘッド、センター・フロアパンは、すべてのボクサー・エンジン搭載モデルで共用化される。988用のものは、カーボンファイバーと強化プラスティックによる複合素材が使用されるものと思われる。それはランボルギーニ・ウラカンとも似たもので、剛性を上げるために、センター・トンネルとリアのバルクヘッドは “モノリス” 構造が採用される。

3. 理想的な排気量

新しいボクサー・エンジンは理想的な排気量を持つ。それは1シリンダーあたり500ccという値である。従って、フラット4は2.0ℓ、フラット6は3.0ℓ、フラット8は4.0ℓとなる。また、すべてのエンジンにターボチャージャーが追加されることによって、経済性もアップすることとなる。

4. リア・エンドは2種類

新しいポルシェは、2つのリア・セクションを持つ。ひとつはミドシップ・エンジン・マウント、もうひとつがリア・エンジン・マウントだ。4気筒、6気筒、8気筒にはミドマウントが採用され、それと同時に6気筒の911にはトラディショナルなリア・マウントも用意される。

 

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