Juju(野田樹潤)ブログ

2018.11.03

第10話:Jujuのマシン、シートの作りかた ー Juju(野田樹潤)ブログ

Jujuのマシン、シートの作りかた

シートの作り方はこんな感じです。

まず、マシンの中に大きなビニール袋を入れて、その中に、液体の発泡剤を入れます。そうすると、泡みたいなのが、ワーーッとふくらんでくるんですね。

少しふくらんできたら、その中に、わたしが入ります。

ちょっとおもしろいでしょう?

でも、ここからが大変なんです。

発泡剤が固まるまでは、20分ぐらいずーっと同じ姿勢でいなきゃいけないんです。体を預けられるのはお尻の部分だけ。

それに、発泡剤がとっても熱くなるので、汗だくで気が遠くなっちゃいそうで……。それで、風を当ててもらってたんですね。

冬だと、お風呂に入ってるみたいにあったかくて気持ちいいんですけど、夏はやけどしそうなくらい! だから、いつもガマン、ガマンです。

発泡剤が固まったら、マシンから取り出して、余分なところを削って形を整えます。

それをまたマシンの中に入れて、わたしが座った状態で、シートベルトの長さや、ペダル、ステアリングの位置を合わせたりして、ようやく完成です。

そのままだと肌色ですが、わたしの場合は上から赤いテープを貼ったりして、アレンジしたりもします。

重さはだいたい5kgぐらいなのかな?

ボディの形に膨らむので、マシンの中に入れてしまえば、シートは動かないんですよ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」
  • 編集

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。
 
 

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