Juju(野田樹潤)ブログ

2025.07.24

【Juju(野田樹潤)ブログ】第118話:充実していた富士テスト、192周を走破

セッティング以上の成果がありました

私たちは今回のテストに向けマシンを完璧な状態に仕上げ、様々なプログラムを用意してきました。

その内容はここに書き切れないくらいたくさんあるので細かな部分は割愛させてもらいますが、次のレース(7月18~20日に富士スピードウェイで開催の第6戦、7戦)に向けたものではありません。それよりも、開幕からこれまでできていなかったマシンの全体的な方向性を決めるような感じです。

テストの結果をそのまままるごと次戦に使えるわけではないのが難しいトコロ。

そのうえで、計画していたテストプラグラムの結果がどのように出るのか、そしてその結果を受けてさらにその先を試す、といったことを何度も繰り返す感じなのです。

マシンのあれこれと共に、タイヤへの理解も進んだ感覚があります。

セッティングはもちろんですが、それ以上に今回のテストでよかったのは、笠井さんをはじめとするエンジニアと私のコミュニケーションの部分でした。

これまではレース本番で焦っていることもあって、お互いの言っていること、表現の仕方などをうまく理解できていない部分がありました。例えば「サスペンションがちょっと硬い」というやりとりがあっても、お互いの『ちょっと』がどれくらいのものなのか、しっかりと認識できていなかったんです。

「違和感」とか、「微妙に」とか、数値にしにくい部分の理解を深めあうことができました。

またタイヤの関しても、今回のテストではある程度のロングディスタンスを走って、グリップがどのように変化していくのかという部分までこれまで以上にしっかりと理解することができたと思っています。

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」。2024年8月、FORBES JAPAN 30 UNDER 30 2024「世界を変える30歳未満」30人に選出された。
 
 

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