【輸入車ナンバー1燃費を継続】新型ルノー・ルーテシアは、フルハイブリッドでもスポーティさと快適性を高次元で両立!

公開 : 2025.10.03 12:00

Eテック・フルハイブリッドは着実に進化

パワートレインの『Eテック・フルハイブリッド』は、着実に進化している。システム出力は3ps増の143psとなり、燃費は0.2km/L増の25.4km/L。燃費はあいかわらず輸入車ナンバー1であるばかりか、改善によってエコカー減税が100%(13万4800円)となったことも見逃せない。

走り出すとさすがはフルハイブリッドで、モーターのみのEV走行による発進は力強い。駆動用のメインモーターは最大トルク205Nmと、走り出す瞬間から2.0Lエンジン並のトルクを発揮するからだ。街中を普通に流す程度ならばEV走行のみで走れるほど。

もちろん発電と駆動のためにエンジンはかかるが、以前より静粛性が高まっているように感じた。どうやらバッテリーの使い方などエネルギーマネージメントが進化し、エンジンのかかる頻度や回転数が変更されたことで、街中や郊外路などでの快適性が向上したようだ。

また、Eテック・フルハイブリッドの真価は、高速道路やワインディングロードなど高負荷領域で発揮されることを今回の試乗で再認識した。

たいていのハイブリッドカーは速度が高まるごとにモーターのアシスト感が薄れていくものだが、ルーテシアは高速道路の巡航速度から加速させても、モーター特有のトルク感でスムーズかつ力強く速度をあげてくれる。だから高速ロングドライブが快適で、運転の疲労も軽減してくれるのだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    石井昌道

    Masamichi Ishii

    1967年生まれ。自動車専門誌の編集部員を経てモータージャーナリストへ。ワンメイク・レースへの参戦も豊富で、ドライビング・テクニックとともにクルマの楽しさを学んできた。国産車・輸入車のいずれの知識も幅広く、ジャンルを問わない執筆活動を行う。最近では、エコドライブの研究、それを一般ドライバーへ広く普及させる活動に力を入れている。
  • 撮影

    佐藤亮太

    Ryota Sato

    1980年生まれ。出版社・制作会社で編集経験を積んだのち、クルマ撮影の楽しさに魅了され独学で撮影技術を習得。2015年に独立し、ロケやスタジオ、レース等ジャンルを問わない撮影を信条とする。現在はスーパーカーブランドをはじめとする自動車メーカーのオフィシャル撮影や、広告・web・雑誌の表紙を飾る写真など、様々な媒体向けに撮影。ライフワークとしてハッセルブラッドを使い、生涯のテーマとしてクラシックカーを撮影し続けている。佐藤亮太公式HPhttps://photoroom-sakkas.jp/ 日本写真家協会(JPS)会員

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