【燃費よし、デザインよし、走りよし】ルノー・ルーテシアが大胆にマイチェン!第5世代はモダナイズした今が旬

公開 : 2025.10.02 08:00

第5世代の『ルノー・ルーテシア』がマイナーチェンジを受けました。既に第6世代の新型がIAAモビリティ2025で発表されており、これが最終モデルとなりそうです。編集部ヒライが試乗&レポートします。

第5世代はルーマニアからトルコへ生産を移管

10月2日、ルノー・ジャポンは第5世代『ルノー・ルーテシア』のマイナーチェンジを発表。10月9日から発売する。既に第6世代の新型が先日ドイツ・ミュンヘンで開催されたIAAモビリティ2025で発表されており、これが最終モデルとなりそうだ。

ただし、第6世代の市場投入まではまだ時間がかかるため、第5世代の生産はルーマニアからトルコへと移管、しばらく継続される。また、第6世代は全長4.12m(67mm増)、全幅1.77m(39mm増)、全高1.45m(11mm増)とかなり大型化しており、もはやBセグメントとは呼べない進化ぶりだ。

第5世代『ルノー・ルーテシア』のマイナーチェンジが発表された。
第5世代『ルノー・ルーテシア』のマイナーチェンジが発表された。    平井大介

ということで、このサイズのルーテシアを新車で手に入れるのは、今回のマイチェンモデルがラストチャンスとなりそう。そんな前提で、日本に導入された『ルノー・ルーテシア・エスプリ・アルピーヌ・フルハイブリッドEテック』のモデル概要を確認していきたい。

先代がいきなり古く見える

スタイリング自体は既に日本でもティザー展開されていたとおり、先日マイナーチェンジを受けたキャプチャー同様、新しいルノー・デザインが採用されている。スリムになったフルLEDヘッドランプや、ブランドロゴに由来するハーフダイヤモンド型のLEDデイランプなどが特徴で、先代がいきなり古く見えるほどのモダナイズだ。

また、アルカナ、キャプチャー同様、スポーティトリムである『エスプリ・アルピーヌ』のみの展開となり、エンブレムだけでなくトリコロールの色使いなどに、そのエッセンスを感じることができる。ホイールもエスプリ・アルピーヌ用となるが、17インチがキープされたのは乗り心地を考えると朗報だろう。

アルカナ、キャプチャー同様、スポーティトリム『エスプリ・アルピーヌ』のみの展開。
アルカナ、キャプチャー同様、スポーティトリム『エスプリ・アルピーヌ』のみの展開。    平井大介

パワートレインはルノー独自のフルハイブリッド『Eテック』のみの展開。これは1.6L直4自然吸気エンジンと2基のモーターを組み合わせたもので、システム出力は先代からプラス3psの143psとなる。重量はマイナス10kgで、燃費は0.2km/L向上の25.4km/L(WLTCモード)となった。

これはマイチェン前と同様、輸入車ナンバー1燃費で、エコカー減税も100%適用の13万4800円となる。車両価格は399万円とギリギリ400万円を切ってきた。

注目は同スペックのパワーユニットを搭載するアルカナの車重が1470kg、同じくキャプチャーが1420kgであるのに対し、ルーテシアが1300kgにすぎないことだ。UK編集部の『AUTOCARアワード2024』で、ルーテシア(本国名クリオ)はスモールカー部門で選出されており、自然と期待は高まっていたが、このスペックだけでも十分にキャラクターが想像できるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事