ワインディングではモーターアシストが武器に

ワインディングロードを駆け抜けていく時にも、頼もしいモーターアシストは武器になる。レスポンスもいいので、コーナーの立ち上がりで思ったとおりに加速してくれることが気持ちいい。

また、アクセルオフでの減速感も走りのテンポの良さを生み出すポイント。アクセルペダルから足を離せば電動車特有の回生ブレーキがかかり、最大減速度となるBレンジは街中でほぼワンペダルドライブが可能なほどの強さだが、これがタイトコーナーの連続などでも役に立つ。一般的なエンジン車だったら軽いブレーキングが欲しくなるような場面でも、アクセル操作だけでリズミカルにクリアできるからだ。

登り坂が続くなどして他のハイブリッドカーでは電力が尽きてしまう場面も、Eテック・フルハイブリッドなら『E-Save』をオンにしておけば電力をキープするので、そんな心配はいらない。コンパクトカーゆえ車両重量の軽いルーテシアはスポーティな走りが楽しめるモデルだが、それに相応しい特性を持つシステムなのだ。

また、シャシー性能は数多あるBセグメントのなかでもピカイチと言っていいだろう。サスペンションはしなやかで快適なのに、コーナーでは適度に引き締まっていて操縦安定性が高い。同じぐらい快適なモデル、あるいはスポーティなモデルは他にあるかもしれないが、ルーテシアは高度にバランスしている。

5世代目登場から5年が経った今改めて試乗すると、新型ルノー・ルーテシアは熟成されて磨きがかかっているように感じられた。環境に配慮した低燃費のフルハイブリッドながら、走りの楽しさを大切にしている独自の魅力を持っているのだ。

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画像　輸入車ナンバー1燃費を継続！新型ルノー・ルーテシア・エスプリ・アルピーヌ・フルハイブリッドEテック　全26枚