【地図に自信あり】パナソニック・ゴリラ 2021年モデルCN-G1500VDの地図がバージョンアップ!

公開 : 2022.06.24 10:00

遅刻の前に、頼れる自車位置測位/VICS WIDE

サイトーが1日運転していて、とくに気に入った点が測位精度の高さだという。

一般的にポータブルナビは、AV一体型ナビ(据え置き型)のように車両コンピューターから車速情報を取得しないため、測位精度については不利となる。

ビル街、高架下は自車位置を測位するためのGPSが遮られやすい。2021年モデルは、この点にも進化が。

しかしゴリラでは上下センサー、左右センサー、加速度センサーを備えた“Gジャイロ”に、GPS(アメリカの衛星)、みちびき(日本の準天頂衛星)、グロナス(ロシアの衛星)に対応したトリプル衛星受信を組み合わせ、独自の高精度測位システム“Gロケーション”を実現。

しかもこの2021年モデルでは新GPSモジュールの搭載により、みちびき1、2、4号機からの信号に対応し、24時間(従来は8時間)みちびきの信号を受信できるようになった。

GPSが遮断されやすいビル街や山間部でも、日本のほぼ真上にあるみちびきを受信できるわけだ。定評のあった測位性能に一段と磨きがかけられている。

「そういえばさっき、(横浜北線の)横浜北トンネルで自車位置を見失いませんでしたよ。あそこはスマホのカーナビ・アプリは不安定なんです」

全長5kmを超える横浜北トンネルでも、自車位置を見失わなかった! 写真はトンネル内で表示された画面。トンネルの先のジャンクションのようすも早めに示してくれた。

ほとんどのスマホのカーナビ・アプリはGPSのみで測位をするため、GPSの電波が遮られるトンネル内や地下で、地図上の自車位置マークがピタリと動きを止めてしまう。

だがゴリラでは、前述のGジャイロを活用した独自のアルゴリズムで自車位置を測位する。

最新の渋滞・規制情報をキャッチ

この日取材が立て込んでいたサイトーは、彼のモットーでもある「Time is money」という言葉に基づいて行動。予想外の渋滞だって、攻略しなくてはならなかった。

このモデルではVICS WIDE情報の受信に対応しており、FM多重放送を通じて詳細な渋滞情報を取得できる。その中には、走行中のクルマから取得するプローブ情報(関東1都6県のみ)や“A地点からB地点まで何分で移動できる”という時間情報が含まれており、これを利用して高精度な渋滞回避ルート探索を行える。

とはいえユーザーは何も意識しないでいい。VICS WIDE情報が取得できていれば、通常通り目的地設定をするだけで、渋滞を考慮したルートをゴリラが提案してくれる。

しかも、走行しているルート上の渋滞が激しくなったり、事故などが発生した際には、自動的に新ルートを計算。旧ルート/新ルートの比較画面を割込み表示するから、ユーザーは好みのルートを選ぶだけでいい。

これにはサイトーも大満足。

お気に入りのデザインは「シャープな目つきのヘッドライト」と「インパネの助手席側がシュッとしているトコロ」と話すサイトー。ゴリラはスタイリッシュな輸入車のインテリアにもマッチする。

これまで、路上掲示板の“このさき渋滞”という表示を目にしては、「古いポータブルナビがその情報を把握しているか疑心暗鬼になる」と打ち明けたサイトーだが、ゴリラであれば渋滞もおまかせでドライブに集中できるわけだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    浜先秀彰

    Hideaki Hamasaki

    千代田工科芸術専門学校写真科を卒業後、自動車専門誌編集部スタッフを経て、フリーランスライターとして独立。現在は執筆、編集、撮影を一人で行うことも多い。カーナビやドラレコのレポートを得意とするが、守備範囲はカスタムパーツや洗車ケミカル、車内小物までを含むカー用品全般となる。YouTube「カーグッズチャンネル」を2021年より運営。
  • 撮影

    宮澤佳久

    Yoshihisa Miyazawa

    1963年生まれ。日大芸術学部写真学科を卒業後、スタジオ、個人写真家の助手を経て、1989年に独立。人物撮影を中心に、雑誌/広告/カタログ/ウェブ媒体などで撮影。大のクルマ好きでありながら、仕事柄、荷物が多く積める実用車ばかり乗り継いできた。遅咲きデビューの自動車専門誌。多様な被写体を撮ってきた経験を活かしつつ、老体に鞭を打ち日々奮闘中。

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