【第11回】浜先秀彰の絶対的カーグッズ!:ベーシックモデルには上級機譲りの機能が満載
公開 : 2025.08.06 17:05
AUTOCAR JAPANのカーグッズ情報を担当する浜先秀彰が、商品選びのコツや業界の気になる話を月イチで紹介。今回は最新カーナビの中でもあえてベーシックモデルに着目。その理由は、最新技術を提供したいというメーカーの矜持にありそうです。
ネット動画が見られて、スマホ連携も強化
市販カーナビというと大画面を搭載した多機能モデルに注目が集まりますが、じつはベーシックモデルはお買い得度満点の掘り出しモノなのです。
もちろん低価格なので付加機能が削られていたり、画面サイズが小さいなどのマイナスポイントはありますが、基本性能についてはフラッグシップ機と大きく変わらないことが多く、各社の特徴的な機能がしっかり搭載されています。

愛車のカーナビが壊れて買い替えをしたい、なんていう場合には「どれでも大した違いはないだろう」ではなく、きちんと内容を見て選べば、価格以上の満足感が得られるのです。
そんなわけで今回は主要カーナビメーカーのオススメ『お手頃モデル』を紹介しましょう。
まずはパナソニックの『ストラーダ』。ベーシックモデルは2DINサイズが『CN-CE01D』、200mmワイドサイズが『CN-CE01WD』となります。価格は大手通販サイトでは6万円台中盤。
このモデルで何より嬉しいのは、最上級機で話題となっている通信機能を利用できることです(スマホのテザリング接続やモバイルWi-Fiを接続)。『ネット動画』ではYouTubeやTVerなど複数の動画配信サービスを内蔵ソースのように快適に楽しめます。
また、サーバーに収録されている最新のデータを活用した『オンライン名称検索』の利用もOK。できたばかりの施設や話題のお店も素早く探せます。
そしてスマホとの連携が強化されている点も見逃せません。Apple CarPlay、Android Autoに対応(要無償バージョンアップ)し、カーナビを利用しながら音楽アプリで好きな曲を再生したり、運転中にメッセージの読み上げや音声操作による返信などもできます。
エンタメソースが充実しているのも特徴で、地デジ(12セグ/ワンセグ)、マイクロSD、USBなどの再生ができ、スマホの映像を高画質で入力できるHDMIにも対応しています。
ディスプレイは7型ですが、解像度はHDのため、ビジュアルソースを美しく表現するとともに地図上の文字やアイコンも滑らかに表示します。
カーナビのオンライン化を最廉価モデルでも実現
さて、ストラーダのライバルであるカロッツェリアの『楽ナビ』にも注目。13機種もの幅広いラインナップを揃えていますが、ベーシックモデルに位置づけられる2DINサイズの『AVIC-RZ122』と200mmワイドサイズの『AVIC-RW122』の価格は、大手通販サイトで7万円前後となります。
最新の楽ナビでは通信機能の利用を前提とした設計となっていますが、この点は最廉価機であっても上級機と同じです。手持ちのスマホをテザリング接続するか、オプション設定されている通信モジュールのネットワークスティックを接続して使用します(通信機能が不要であれば未接続での使用も可)。

オンライン機能によって最新スポットをスマホ感覚で探せる『お出かけ検索(オンライン)』や、つねに新鮮な地図でドライブができる『自動地図更新』、渋滞情報をどこでも得られる『オンデマンドVICS』など、最新情報を駆使した効率的なナビを実現。
また、ネットワークスティックを使用し、docomo in Car Connectを契約(365日プラン1万3200円)していればインターネット回線が定額で使い放題となる『車内Wi-Fiスポット』機能も活用できます。スマホやタブレット、ノートPC、通信型ゲーム機などのネットワーク機器を同時に5台まで使用できます。
このほかApple CarPlay、Android Autoに対応している点も見逃せません。どちらもスマホに収録されているアプリをクルマに最適化した状態で使用でき、音楽再生やメッセージの送受信、ハンズフリー通話などを行えます。このような機能も上級機と差が付けられていません。
エンタメソースこそ上級機に比べると寂しいですが、BluetoothオーディオやUSBメモリーの再生が可能。7型HDディスプレイを搭載しており高精細な映像を展開します。




