スーパーカー、買って終わりでいいの? サーキットで実力引き出す 「CORNES Driving Academy」行ってみた

公開 : 2023.12.27 11:45

講師は現役トップドライバー

集合場所となった鈴鹿ツインサーキットは早朝から熱気が漲っていた。ピットにはたくさんのフェラーリ、ランボルギーニ、そしてポルシェ。参加される皆さんも、さすがにちょっと浮足立っているように見える。

この日、私がステアリングを握ったのはフェラーリSF90アセットフィオラノ。V型8気筒4.0Lターボエンジンとフロント×2、リア×1の計3モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドで、最高出力は1000psを誇る次世代マシンである。

今まで公道では試乗したことがあったが、クローズドコースでは未経験。垂涎のパワー、そしてフロント左右の電気モーターによるトルクベクタリングを、ゼヒ試してみたかったのだ。

織戸学、小川諒、篠原拓郎という現役でスーパーGTなどのトップカテゴリーを戦うドライバーが講師として、まずは走行に関するレクチャーを受ける。

その後、いよいよ走行スタート。まずは講師の乗るクルマに参加車両が数台連なって走る、いわゆるカルガモ走行で正しい走行ラインを覚えていく。

嬉しいのはコース上にそれぞれ異なる色のパイロンが並べられて、ブレーキ開始のポイント、ブレーキから足を離し始めるポイント、そしてクリッピングポイントの3か所が示されていること。

ラインをなぞるだけでなく、走りのリズムもより早く習得できるようになる、さすがの工夫である。

先頭を走る講師は、後続車両の走りを見てペースを調整しながら走行を続け、途中には的確なアドバイスも。自分も含めて皆それぞれに、コースとクルマへの習熟度を高めていったはずだ。

記事に関わった人々

  • 撮影

    小川和美

    Kazuyoshi Ogawa

    1986年生まれ。クルマ好きの父親のDNAをしっかり受け継ぎ、トミカ/ミニ四駆/プラモデルと男の子の好きなモノにどっぷり浸かった幼少期を過ごす。成人後、往年の自動車写真家の作品に感銘を受け、フォトグラファーのキャリアをスタート。個人のSNSで発信していたアートワークがAUTOCAR編集部との出会いとなり、その2日後には自動車メディア初仕事となった。

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