フェラーリ275 GTBにギアG230S UK編集部が注目した美麗クラシック4選 コンコルソ・ヴィラ・デステ2026(2)

公開 : 2026.08.16 18:10

今へ続くコンクール・デレガンスの最古として知られる、コンコルソ・ヴィラ・デステ。2026年の「ベスト・オブ・ショー」はBMW 328でした。54台による威厳あるイベントをUK編集部が取材します。

ギアG230S プロトタイプ(1965年式)

「このクルマ以前に、クーペが存在していました。(映画プロデューサーの)バート・シュガーマン氏は、アメリカで乗りたいと考えたんですが、V8エンジンのスパイダーがご希望だったようです」。現オーナーのアナスタシア・ストラトゥラット氏が話す。

「(カロッツェリアの)ギア社は彼の要望を受け、230Sをベースにギア 450SSのエンブレムを与えたモデルを製作しました。マフラーは2本出しで、ダッシュボードも450SS用です。自分たちは、2012年のスペインでこれを発見したんですよ」

ギアG230S プロトタイプ(1965年式)
ギアG230S プロトタイプ(1965年式)

「1966年のバルセロナ・モーターショー以降、ずっとその土地にあったようです。レストア作業で、オリジナルのブルーの塗装が、ホワイトの層の下から表れました」

モンテヴェルディ375L パームビーチ(1974年式)

モンテヴェルディ・ミュージアムが2019年に閉館後、コレクターのアレクサンダー・ヴィースナー氏が維持するワンオフ・モデル。1974年に製作された2シーターで、フィッソーレ社製のコーチビルド・ボディが、クライスラー社製V8エンジンを包む。

ベースはモンテヴェルディ 375Cで、発表は1975年。走行距離は約8000kmと短く、当初の名義は、ブランド創業者のピーター・モンテヴェルディ氏だった。

モンテヴェルディ375L パームビーチ(1974年式)
モンテヴェルディ375L パームビーチ(1974年式)

オーバーン852 スーパーチャージド(1936年式)

1988年生まれの俳優、モーリス・シュヴァリエ氏がパリのディーラーへ注文した、オーバーン。ボディはコーチビルダーのアンリ・ラボルデット社製で、現オーナーのジェイソン・シュネック氏は、欧州仕様として現存する唯一ではないかと考えている。

「納車から数年後にアメリカへ運ばれ、自分が購入してからは12年目です。今回のイベントのため、1か月をかけて大西洋を横断させました。無事に届くか心配でしたが、この会場に来られたのは素晴らしい体験になりました」

オーバーン852 スーパーチャージド(1936年式)
オーバーン852 スーパーチャージド(1936年式)

フェラーリ275 GTB(1965年式)

英国を代表するコンクール・デレガンス「サロン・プリヴェ」を共同で立ち上げた、アンドリューとデビッドのバグリー兄弟にとって、仕事の延長といえた今回のイベント。所有するフェラーリ275 GTBを、自ら約1800km運転してイタリアへ持ち込んだ。

「わたしたちは普段から、愛車を実際に走らせるよう、オーナーへお伝えしています。自分たちも、それを実践したんです。3台のクルマを連ねて、5日間かけて運転してきました。ホテルの歯ブラシを使って、ホイールを昨日の夜に磨きました。息子とね」

フェラーリ275 GTB(1965年式)
フェラーリ275 GTB(1965年式)

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    アラステア・クレメンツ

    Alastair Clements

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

コンコルソ・ヴィラ・デステ2026の前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

Google検索で『AUTOCAR JAPAN』の記事を見つけやすくする方法