【輸入車市場における活発な日本メーカーの動き】今後も大幅変動か 2026年上半期の輸入車市場ランキング メルセデス・ベンツは陥落
公開 : 2026.08.12 07:05
2026年上半期の輸入車市場ランキングですが、輸入車市場は日本メーカーの海外生産車が欧州ブランドを圧倒しています。見逃せないのは韓国ヒョンデや中国BYDの動きで、今後も台風の目となっていくのではないでしょうか。
大きな変化の2026年
日本の輸入車市場は、2026年に入って大きな変化が訪れているようだ。
日本自動車輸入組合(JAIA)がまとめた2026年上半期(2026年1~6月)の外国メーカー車の新規登録台数は、前年同期比3.5%減の11万7896台とマイナス。

一方、日本車メーカー車は同38.1%増の7万2330台とプラスを記録する。結果として、輸入車総計の登録台数は同9.0%増の190万226台となった。
欧州ブランド、とくにドイツ車の人気に支えられていた輸入車市場が、日本メーカーの海外生産車に席捲される――そんな局面が到来しているのである。
ブランド別
インドのマルチ・スズキ・インディア社で生産するジムニーの5ドアモデル「ジムニー・ノマド」の本格販売を再開したスズキが、前年同期比90.7%増の3万4288台を登録して初のシェアトップに就く。
前年同期で11年連続トップだったメルセデス・ベンツは、同7.8%減の2万3064台にとどまって第2位に陥落した。
また、第3位にはトヨタ・モーター・タイランド社で生産する新型ハイラックスや米国生産の3列シートミッドサイズSUVのハイランダーなどを日本に新たに導入したトヨタ自動車が、同1172.1%増の1万5977台を記録してランクインする。
以降は第4位ホンダ(同32.2%減の1万4937台)、第5位BMW(同17.2%減の1万4872台)、第6位フォルクスワーゲン(同21.2%減の1万3872台)、第7位アウディ(同10.3%減の1万320台)、第8位BMWミニ(同8.7%減の8748台)と、前年実績割れのブランドが続き、対して第9位のボルボは同5.5%増の5936台、第10位のポルシェは同4.7%増の5797台とプラスを成し遂げた。
トップ10以降の動きと市場分析
トップ10以降では、BYDが前年同期比39.7%増の2388台、ルノーが同10.2%増の1709台、アルファ・ロメオが同93.1%増の954台、ヒョンデが同23.7%増の542台と、前年実績超を実現。
高級スポーツカーブランドも堅調に推移し、フェラーリが同19.7%増の852台、ランボルギーニが同11.6%増の539台を記録する。

また、ボーフェンジーペン家が率いる現行の体制下の最終盤となるBMWアルピナは、同71.5%増の355台を達成した。
輸入車市場の動向に関してJAIA関係者のコメント
「スズキが初めてシェアのトップに就き、またトヨタ自動車が大幅なプラスを記録するなど、2026年上半期の輸入車市場は日本メーカーの海外生産車が大きく登録台数を伸ばした。
一方、為替の円安基調などで厳しい事業環境に置かれている外国メーカーは、車両価格の面などで苦境が続いている。その中でも、新型車や特別仕様車の精力的なリリース、さらに日本で人気のハイブリッド車のラインナップ拡充などを実施したブランドが、底堅いセールスを記録した」と解説する。
今後の展開についてJAIA関係者のコメント
「スズキやトヨタのほか、日産自動車やホンダ、三菱自動車なども海外生産車の日本導入拡大を模索しており、輸入車市場における日本メーカーの伸長は今後も続くと思われる。
一方で外国メーカーは、欧州ブランドを中心に本国での人員削減および工場閉鎖を検討する動きに対処しながら、日本市場での販売戦略を模索していくと予想。
当面では、ハイブリッドおよびプラグインハイブリッド車の積極展開や、補助金が多く出る電気自動車の拡充、そしてブランド力を発揮できる特別仕様車の設定などを実施していくことだろう。
対して中国のBYDは、新型軽EVのラッコの受注が8月初旬の時点で700台を超えるなど勢いを増しており、今後は輸入車市場の台風の目になると推測される」と指摘した。






































































