アルピナB5ツーリング新型に試乗 M5/D5のなかで存在力は? ★★★★☆

2017.07.04

サマリー

V8とツインターボ、そして4WDのガソリン。激しさならばM5、トルクと経済性ならばD5。「B5」のしかも「ツーリング」が、いったいどんな存在を示すのでしょう? 試乗記です。

■どんなクルマ?

アルピナらしさはクルマだけにあらず

新車が発表されると、BMWはもちろん、ほとんどのメーカーは何週間か何ヶ月かにわたって、メディアにクルマを貸し出したりするものだ。

しかしアルピナは、12人ものスタッフのアテンドを受けて、1日でB5のセダンとワゴン、さらにはB3 SとB4 Sまで試乗できた。

ファーストクラスに乗っているかのような待遇をうけるのである。

ホストはアンドレアス・ボーフェンジーペンCEOだが、彼はただ発表会場にやってきて、挨拶だけして帰るわけではない。

最後まで会場にいて、クルマを動かしたり、タイヤの空気圧をチェックしたりしながら、試乗イベント進行の指示も行っていた。

しかも帰り際には、この場で尋ねられなかった疑問があった時のために携帯番号まで教えてくれたのである。

プレゼンテーションや質疑応答の間、話題は周到なパーツ選びと控えめなスタイリング、そして開発現場についてだった。

「足しすぎない」流儀

テストはほとんどが公道で行われ、タイヤの限界テストや高速走行の最終確認といった、法定速度内では要件を満たせない項目のみニュルブルクリンクをはじめとするサーキットを舞台とした。

B5は総じてそうだが、このツーリングは特に、アルピナの哲学の典型例だ。トレードマークのスポークホイールは別にして、全体的に派手さはなく、Mモデルのファンが好むような、これ見よがしなアピールはしない。

アルピナらしく、Mモデルを含むBMWと全く違うフィールの源泉は、その控えめなアプローチにあるのだ。

優秀さを語るものがあるとすれば、それは最高出力608ps、最大トルク81.4kg-m、最高速度325km/hといった数字だ。とてもではないが、ワゴンのスペックとは思えない。

もちろん、600ps級のワゴンはアルピナのみならず、アウディやメルセデスのラインナップにも存在する。しかし、BMWはこの手のクルマが北米で満足いくセールスを見込めないことを理由に、開発を見送っている。

ところが、生産規模がミュンヘンの1/1000にも満たないアルピナであれば、十分に需要を見つけるチャンスがある。事実、ボーフェンジーペンCEOは、販売されるB5のほとんどがツーリングになるだろうと述べている。

 
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