三つ巴スーパースポーツ対決 911ターボとライバルたち 前編 回顧録

2018.11.03

車格の違いを見せつけられるか

一方のポルシェは911ターボにモデルチェンジを施してきたが、そこに込められた意志はもはや明白であろう。今度こそGT-Rに格の違いというものを思い知らせてやろうというのである。

こういうわけで、今回の911ターボは3.8ℓの直噴ツインターボ装備のフラット6を搭載することになったが、この排気量はGT-RのV6とまったく同じである。さらに911はオプションでPDKトランスミッションを用意し、しかも今回は正統派のパドル操作式(ただし高額オプション)となった。

同様にシャシーの面でも、ターボの乗り心地とハンドリングをよりシャープに砥ぎ上げるためのさまざまな対策が施され、モデルチェンジというよりも完全なニューモデルと呼んでいいほどに仕上がっている。こうしたリファインによって、911ターボはGT-Rと初対決して全く歯が立たなかった当時とは完全に別のクルマへと生まれ変わった。だがこの2台の間に横たわっている途方もない価格差についてはなんら変わっていない。

ポルシェは最もベーシックなカレラでさえも1192万円なのに対し、GT-Rの価格はわずか861万円である。しかも今回テストした個体はオプションを満載した2200万円を超えるプライスタグがつけれられたもので、つまりこの2台を比較するのは現実的な意味での対決というより、本来的には車格の違いを確認する行為というべきであろう。

 
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