次期日産GT-R!? 日産ハイパーフォース 1360psのEV 拡張現実や仮想現実も

公開 : 2023.10.25 12:30

・次期型GT-Rとも言えそうなコンセプト
・日産ハイパーフォースは1360ps
・拡張現実や仮想現実も掛け合わせる

日産ハイパーフォース

日産は、2023年10月25日、ジャパンモビリティショー2023、日産ブースに出展するEVコンセプトカーシリーズの最後を飾る「日産ハイパーフォース」を発表した。発売や価格については触れられていない。

日産ハイパーフォースは、究極のドライビングプレジャーを追求しながら、高い環境性能と日常での快適性を兼ね備えた次世代の高性能スーパーカーだという。

日産ハイパーフォース
日産ハイパーフォース    AUTOCAR JAPAN編集部

全固体電池と高出力モーターのパワートレインは、最大出力1360psを発生する。

強力なダウンフォースを生み出す空力設計、進化した電動駆動4輪制御技術「eフォース」、高強度カーボンを活用した軽量化車体により「サーキットやワインディングロードで今までにないコーナリング性能と卓越した操作性を実現します」と説明する。

空力設計、ニスモと共同開発

空力設計は、ニスモ・レーシングチームと共同開発した。

フロントボンネット下に2段に分かれた空力構造を採用することで、強力なダウンフォースと、高い冷却性能を両立している。

日産ハイパーフォースの空力設計は、ニスモ・レーシングチームと共同開発した。
日産ハイパーフォースの空力設計は、ニスモ・レーシングチームと共同開発した。    AUTOCAR JAPAN編集部

ドアウインドウ後方から取り入れた空気は、リアトランク上部で整流し、日産として新たに採用した二重構造ディフューザーが、車体の前方から後方にかけての空気の流れを最適化するという。

フロントカナード、フロントフェンダーフリップ、リアウイング両端に採用した独自のアクティブエアロ機能に加え、新開発のプラズマアクチュエーターが空気の剥離を抑える。これによって、コーナリング時の内輪のリフトを最大限抑えながらグリップ力を最大化するという。

また、軽量かつ高強度のカーボンホイールは、立体感のある特徴的なデザインで、空力とブレーキ冷却性能を向上させてるという。

AR(拡張現実)VR(仮想現実)も

サーキットなどを走行を目的としたR(レーシング)モードと、快適性を重視したGT(グランドツーリング)モードの2種類のドライブモードを設定している。

モードにあわせてカラーや表示内容が変化するインストゥルメントパネルのGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)は、株式会社ポリフォニー・デジタルとコラボレーションした。

日産ハイパーフォースのコックピット。
日産ハイパーフォースのコックピット。

Rモードでは赤いライティングで彩られたインストゥルメントパネル全体がドライバーに向かってせり出す。

ステアリング周りに配置された4画面には、4輪それぞれのタイヤ温度、空気圧、ブレーキローター温度、駆動力配分をリアルタイムで表示する。

運転席と助手席には、軽量で高剛性なカーボン製シートと、4点式のシートベルトを採用している。

また、AR(拡張現実)とVR(仮想現実)を体験できる専用のヘルメットを装着することで、リアルとバーチャルのどちらの世界でも走りを楽しむことができるという。停車中にヘルメットのVR用ブラインドシールドを使えば、クルマがゲームシミュレーターとなり、タイムアタックや対戦モードで楽しみながら運転スキルを磨くことが可能だそうだ。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

関連テーマ

おすすめ記事

 

日産 GT-Rの人気画像