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2017.06.18

ポルシェ「ミスターGT3」に聞く GTモデル成功秘話 苦悩もあった?

[編集部より]

われわれの大好物、ポルシェの「GTシリーズ」の開発を率いる、ひとりの男に焦点をあてました。いかにして彼は「ミスターGT3」になったのでしょう? 今後の展望は?

3歳でポルシェに目覚める

ここは、スコットランドの西海岸にあるカフェ。テーブルを挟んで向かいに座るのは、「ミスターGT3」の異名を取るアンドレアス・プレウニンガー。ヴァイザッハでポルシェの高性能モデルを手掛ける部門のマネージャーである。

彼が思い出そうとしているのは、自分がクルマに夢中だと気付いた歳だ。「たぶん3歳……いやいや、もっと小さかったかもしれませんね」

ただし、彼が夢中になったクルマは極めて限定的だ。

「家族揃ってポルシェ好きで、わたしもベッドルームの壁にポルシェの写真を貼っていました。1973年式の911カレラRS2.7です。白いボディに青いデカールを貼ったそのクルマが、子供だったわたしにとっての愛車でした」。彼は感慨深げに語った。

しかし、もっと興味深かったのは次に語られたエピソードだ。

「父は風洞の部品を扱う仕事をしていて、ポルシェもクライアントでした。わたしは20歳のときに、父が仕事でヴァイザッハを訪れるのについていったんです。そのとき、突然はっきりと思いました。こここそが、自分が働くべき場所だ、ってね」

彼は大学で自動車工学を学んでいたが、その瞬間まで、将来について考えてはいなかったという。とはいえ、彼は思い通りに今の職場へ入れたわけではない。

「1990年代半ばのポルシェは、現在のような会社ではありませんでした。社員を増やすより、減らす方に力を入れていました」

そのため、ポルシェへ入社できないのなら、次にベストの選択をしようということで、そのサプライヤーに職を求めた。

新卒から2年間、彼は夢見る会社に近いところで働きながら、シュトゥットガルトのポルシェ本社へ履歴書を送り続けた。

「ついに念願が叶ったのは、11通目か12通目でした」

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