「これは夢じゃないか?」 完璧なアストン マーティン、2015年式MTのV8ヴァンテージを購入 保険料はジュリアより安い

公開 : 2026.06.03 17:05

英国在住のジェスロ・ハリスさんは、2015年モデルのMTという条件をクリアしたアストン マーティン・ヴァンテージを入手。デザインを大変気に入っていますが、保険料はアルファ・ロメオ・ジュリアより安いとのことです。

年式とマニュアルにこだわり

英国在住のジェスロ・ハリスさんにとって、愛車のアストン マーティンヴァンテージ』は夢が叶ったクルマだが、同時に悲しみも少し感じているという。

「このモデルは昔から大好きでした。でも、残念ながらこれは相続財産で購入したものです。わたしの父はずっとヴァンテージを欲しがっていたのですが、なかなか手に入れることができず、ようやく自分に機会が巡ってきた時、『よし、買おう』と決めたんです」

ジェスロ・ハリスさんのアストン マーティン・ヴァンテージ
ジェスロ・ハリスさんのアストン マーティン・ヴァンテージ    AUTOCAR

ジェスロさんが所有するヴァンテージは、2015年登録の標準的なV8モデルで、取材の1年前に購入したものだ。

「6か月ほど探して回っていましたが、明確な条件がありました。クーペで、かつマニュアルでないとダメでした。標準のV8か、V8 Sかという違いにはあまりこだわりませんでした。普段の運転では、それほど大きな違いはないと思っていますから」

「また、サスペンションが改良された2015年モデルで、ダッシュボードが刷新された2016年のアップデート前のものが良かった。わたしは前のダッシュボードの方が好きなんです。最終的に購入したクルマは、それらの条件をすべて満たしていました」

20年前のデザインにも満足

ただ1つだけ、満たしていない条件がある。それは、前オーナーの数だ。

「前のオーナーは6人います。ただ、かつて自動車販売業者をしていた叔父が、ヴァンテージのようなクルマはで、数年乗って気分転換をしたくなったら売ってしまうおもちゃのようなものだと教えてくれました」

ジェスロ・ハリスさんのアストン マーティン・ヴァンテージ
ジェスロ・ハリスさんのアストン マーティン・ヴァンテージ    AUTOCAR

「整備記録がきちんと残っているなら、心配することはないはずだ、と言われました。幸い、記録は残っていました。それに、走行距離も極端に少ないわけではありません。5万3000kmという数字から、長期間放置されていたのではなく、実際に使われてきたことがわかります」

ジェスロさんは、自分のクルマに「4万ポンド台半ば」(950万円前後)を支払ったとだけ明かしてくれたが、その金額には満足しているようだ。

「同様のモデルの現在の価格を見ると、わたしのクルマの価値は維持されているようです」

アストン マーティン所有という夢を実現したジェスロさんは、玄関のドアを開けるたびに愛車のV8を眺める喜びを味わっている。

「見るたびに『これは夢じゃないか?』と思ってしまいます。デザインは20年前のものですが、実に良く熟成しています」

アルファ・ロメオより安い保険料

アストン マーティンのオーナーとして幸せな日々を送るジェスロさんだが、依然として出費には気を遣っているという。

「先月、このクルマを整備に出したんです。正規ディーラーではなく、エガム(ロンドンの西側の町)にある『アストン・キーパー』という素晴らしい独立系整備工場にね。チェックリスト通りに作業するような整備工場ではなく、必要なことだけを行ってくれるんです」

ジェスロ・ハリスさんのアストン マーティン・ヴァンテージ
ジェスロ・ハリスさんのアストン マーティン・ヴァンテージ    AUTOCAR

「例えば、動きが少しぎこちなくなっていたリバースから1速へのシフトチェンジを、新しいオイルで改善してくれましたし、以前の整備工場が見落としていたと思われる、固着したリアのハンドブレーキのキャリパーピンも直してくれました」

「整備士は長い時間をかけてピンを外し、最終的には在庫の中古部品を取り付けてくれました。また、ジャガーの純正部品など、同じ機能でより安価な代替部品を使うべきかどうかも熟知しています」

ジェスロさんによると、走行距離制限付きの保険プランでは、もう1台所有する2018年式アルファ・ロメオ・ジュリア2.0ヴェローチェよりも保険料が安いという。

「ほっとしましたよ」と彼は言う。「屋外に駐車しているので、盗難の心配はありますが、ヴァンテージならメルセデスなどのクルマより処分が難しいだろうと期待しているんです」

ジェスロさんの予想が当たることを願うばかりだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョン・エバンス

    John Evans

    役職:特派員
    フリーランスのジャーナリストで、AUTOCAR英国編集部の元スタッフ。姉妹誌『What Car?』誌の副編集長や『Practical Caravan誌』の編集長なども歴任した。元自動車ディーラーの営業マンという経験を活かし、新車・中古車市場や消費者問題について幅広く取り扱っている。近年は、これらのニュースや特集記事に加え、アイスクリーム・ワゴンのDIY方法から放置車両の探索まで、さまざまな記事を寄稿している。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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