ジネッタ ル・マン24時間レース2018、勝てる? 会長に勝算きく

公開 : 2018.02.03 10:10

今年のル・マン24時間は、イギリス製マシン、ジネッタG60を駆るイギリスのチームが総合優勝を果たすかもしれません。ダビデ(ジネッタ)がゴリアテ(トヨタ)にどう挑むのか。クロプリー英国編集長が会長にインタビューしました。

text:Steve Cropley(スティーブ・クロプリー)

もくじ

ジネッタ、あるいは勝つかもしれない
会長みずから語る、勝つための戦法
勝負のキー 十分なテスト走行ができるか
番外編1 1995年、ダビデがゴリアテを撃破
番外編2 考察、ジネッタに勝機はあるか

ジネッタ、あるいは勝つかもしれない

ジネッタの新型マシン、G60- LT-P1はイギリスの期待を背負ってル・マンに参戦する。

ジネッタの会長でありプロジェクトを統率するローレンス・トムリンソンによれば、シーズン前のテスト走行で問題がなければ、今年のル・マン24時間耐久レースで総合優勝を遂げる可能性が高い。

ジネッタの創業60周年を記念してG60と命名されたこの新形非ハイブリッドLMP1マシンは、他のジネッタ車同様にリーズ工場で開発製造されている。

ジネッタはマニュファクチャラーとして参戦、G60はプライベーターに提供される。今のところ、バンベリーを本拠地とするマノーTRSレーシングが2018年の世界耐久選手権(WEC)から2シーズン連続で使用することになっている。

トムリンソンは別のあるチームとも同じような契約を交わしているところで、同社のマシン計4台がル・マンに登場するかもしれない。6月16日〜17日に行われるル・マンでトヨタの最新版TS050ハイブリッドと優勝争いをすることになるだろう。

トヨタは昨年のル・マンで、2017年限りで撤退したポルシェに僅差で敗れた。このときのレースでは、上位を競うはずのマシンたちがトラブルに見舞われ、あわやLMP2クラスのマシンが優勝を果たすところまで迫った。

2018年にジネッタが総合優勝すれば、イギリスのメーカーによる優勝は2003年のベントレー以来、さらにイギリスのチームによる優勝は1990年のジャガー以来のことになる。

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