スクラップマニア、廃車にこだわるコレクター いったいなぜ? 前編

2018.08.25

100字サマリー

世の中には、切手集めなどでは飽き足らないひともいます。古い、なかにはスクラップ行き間違いなしのクルマまでも救い出そうという廃棄物処理業者を取材しました。ボロボロのクルマもありますが、中には極上車やレストア済みのクルマもありました。

もくじ

朽ち果てたクルマの群れ
まるで自動車博物館
保存状態の良い個体も
倉庫にさらに眠るお宝
ふたつ目の倉庫

朽ち果てたクルマの群れ

フェンスの隙間からのぞき見て、思わずときめくにちがいない。わたしが先日、ディヴァイジズでそうしてのぞいた隙間の向こうには、錆びついたクルマの大群がいたのだ。古くは1950年代のものまであった。そのときわたしは20の連続水門があるカーン・ヒルへクルマを走らせていたのだが、この朽ちはてたクルマの群れは何なのかを明らかにするほうが先だと思いなおした。

気がつくと次のラウンドアバウトで取って返し、廃棄物処理業者のだだっ広い敷地に立っていた。男がひとりやってきて何かご用かとたずねてきたので、この古いクルマの持ち主はだれかと聞いてみた。

「うちの社長のです。博物館に収めるつもりらしいですよ」と彼は答えた。自分の財布の中身でも見ないかぎり脈が飛ぶことはそうそうないが、そのときは1度ばかり飛んだ。そこであいにく雨が激しくなってきた。またもどってくると誓って、処理場をあとにした。

もちろん、単にそういう古いクルマを目にして驚いたわけではない。じつは、クルマの遺棄は英国で大きな問題を呼んでいる。公的な調査によると、遺棄されたクルマは2012年には4万876台だったのが、2016年には14万7616台にふくれ上がっているのだ。

 
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