まるで小ぶりな812 スーパーファスト モーガン・スーパースポーツ 400(2) 2割増強で得た圧倒的速さ 無二の味わいへ浸る
公開 : 2026.06.04 18:10
BMW由来の直6エンジンを407psへ強化した、モーガン・スーパースポーツ「400」登場。運転席からの劇場的な眺めや、クラシカルな雰囲気が入り交じる運転体験は無二といえます。UK編集部が試乗です。
もくじ
ー約2割の増強で手に入れた圧倒的な速さ
ークラシカルな雰囲気が入り交じる運転体験
ーひと回り小さい812 スーパーファスト
ーオーダーメイドでハンドメイドのスポーツカー
ーモーガン・スーパースポーツ 400(英国仕様)のスペック
約2割の増強で手に入れた圧倒的な速さ
407psの最高出力を得た、モーガン・スーパースポーツ 400。運転姿勢は、余裕ある大人が愛するようなグランドツアラーへ近い。シフトレバーを左へ倒せばスポーツ・モードに入り、前後に動かせば自らギアを選べる。ステアリングホイール裏のパドルでも。
ブレーキペダルを緩めると、クリープはかなり強力。BMW由来の直列6気筒エンジンとZF社製の8速ATは、より重いボディを想定しているのだろう。スーパースポーツの場合、まるで何かに押されているかのように、活発に進み始める。

アクセルペダルを踏み込むと、約2割のパワーアップによって、圧倒的な速さを手に入れた事実が顕になる。1170kgと軽い車重のおかげで、ターボラグは殆ど気にならない。50.9kg-mの最大トルクは1250rpmから発生するから、ギアも問わない。
最も積極的なモードを選ぶと、エグゾーストノートも聴きごたえ充分。ゴロゴロ、バリバリと唸り散らす。6000rpmまで引っ張れば、胸のすく加速へ身を置ける。カタログ値によれば、0-100km/h加速は3.6秒。最高速度は289km/hとのこと。
クラシカルな雰囲気が入り交じる運転体験
サスペンションは、ベースモデルではオプションとなる、ダイナミックハンドリング・パッケージが標準で装備。これには、調整式のナイトロン社製ダンパーが含まれる。
フロントキャンバーは僅かに立てられ、リアはトーインが増やされ、正確で機敏な操縦性を追求。リミテッドスリップ・デフはオプションだが、400馬力のFRでトラクションコントロールの制御精度を考えると、必須だろう。

かつてないほど洗練されたモーガンといえるが、運転体験にはクラシカルな雰囲気が入り交じる。硬めの乗り心地は、ある程度ダンパーで調整できるものの、真価を引き出せるのは路面が滑らかなワインディングで変わりない。
ひと回り小さい812 スーパーファスト
ステアリングホイールは軽く回せ、ロックトゥロックは2.4回転。適度にクイックで、高速走行時の直進性も良い。リニアに反応し、手のひらには路面状況が逐一伝わる。グリップ力に不満はなく、シャシーのバランスも秀抜だ。
コクピットはリアアクスルに近く、意欲的に操れば、味わいはオールドスクールなロードスター。思い切りパワーを開放したい、衝動へ駆られる。MTが欲しくなる。

例えるなら、ひと回り小さいフェラーリ812 スーパーファスト。スワリの良いステアリングで、それより気張らず運転できる。風切り音や、ロードノイズはやや大きい。同価格帯のライバルより洗練性は高くないかもしれないが、些細なことで片付けられる。
燃費は、丁寧に運転すれば12.5km/Lに迫れるはず。お値段はお高めに思えるが、少量生産で需要は低くないから、リセールバリューも高い。

























































































































































