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マクラーレンF1 伝説のスーパーカー 意外なメンテナンス性 作業は慎重に

2019.06.09

100字サマリー

あの伝説のスーパーカー、マクラーレンF1を維持するには、さぞや大変なメンテナンスが必要だろうとお思いかも知れませんが、実態は大きく異なるようです。それでも、走行テストから始まるその作業の中味は、やはり普通のクルマとはまったく違います。

もくじ

光り輝くエンジンルーム 意外なセリフ
まずは走行テストから 高い耐久性
将来も安泰 最高の瞬間
番外編:タンク交換作業をご紹介

光り輝くエンジンルーム 意外なセリフ

光り輝く金箔製の耐熱フィルムと、エンジンルーム深くに搭載されたV12からのびる磨き上げられたチタニウム製エグゾーストに目を凝らしながら、「他のモデルに比べれば、メカニックにとっては最高のクルマです」と、パニ・ソーリスは言う。

「すべてが考え抜かれています。ヒューズへのアクセス性も良好で、タンク類はまとめてノーズ部分に設置されています。12本のプラグと、エアーとオイルフィルターを交換するためのスペースも十分です」

そんなセリフを聞かされるとは思ってもみなかった。マクラーレンF1に期待するとおりの気難しさで、難解なメンテナンススケジュールと劣悪なアクセス性、さらには、ある種の透視能力といったものが必要だと聞かされると思っていたのだ。だが、それは単なる思い込みでしかなく、実際にはソーリスの言う通りなのだ。


彼は、マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)のヘリテージ・ディビジョンでF1のメカニック責任者を務めており、サリー州ウォーキングの工業地帯にある、どちらかと言えば、さして特徴のない倉庫のような建物のなかで、この特別なスーパーカーのメンテナンスを、15年以上にも渡って担当している。

ほとんどのマクラーレンF1が、ここでメンテナンスを受けている。マクラーレンでは、世界中のオーナーのもとへとメカニックを派遣するサービスも行っているが、F1が生まれたこの場所で、メンテナンスを受けたいと望むオーナーの数は増えており、そのなかには、フルレストアを行う車両まで存在する。

だが、一歩足を踏み入れれば、オーナーがここでのメンテナンスを望む理由が直ぐに理解できる。この塵ひとつないガレージを訪問した日、5台のF1が作業中だったが、そのなかには、一時期、マクラーレンのファクトリーレーサーだったスティーブ・ソパーの名前がドアに書かれたままの、Finaカラーに塗られたナンバー付き1996年式F1 GTRが含まれていた。

 
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