マセラティの歴史的レースカー『200S』がクラシケ取得 累計101台目となった真正性証明書発行プログラム
公開 : 2026.05.20 07:05
クラシック・マセラティの歴史的価値を認定する『マセラティ・クラシケ』。101台目となったのは、伝説的ヒストリーを持つ1950年代の2シーター・レーシングカー『マセラティ200S』でした。
歴史的価値を守る『クラシケ』が節目を迎える
マセラティの歴史的車両の保存と価値向上を目的とする公式プログラム『マセラティ・クラシケ』は、1957年製の『マセラティ200S』(シャシーナンバー*2406*/Tipo 52)に、車両のオリジナル性を証明する真正性証明書を発行した。
専門委員会が技術仕様や歴史資料、アーカイブをもとに詳細な検証を行うこの公式認定プロセスにおいて、今回の発行は累計101件目となり、100台突破の節目を迎えた。

なお、記念すべき100件目の認定は、4月15日に証明書が発行された『マセラティ3500GTコンバーチブル・ヴィニャーレ』のプロトタイプであった。
製造から20年以上が経過した車両などを対象とする同プログラムは、現在、伝統を継承する『ボッテガ・フォーリセリエ(BOTTEGAFUORISERIE)』プロジェクトの一環として展開されている。
レーシング・マセラティの系譜に連なる1台
今回認定された『マセラティ200S』は、1955年から1957年にかけてわずか30台のみが生産された、レッドのボディカラーとアルミニウム製ボディを特徴とする2シーター・レーシングカーである。
1950年代初頭、レースの世界において、ライバルであるフェラーリの『500モンディアル』の登場により、それまでの『マセラティA6GCS』が時代遅れとなりつつあった。

対抗を迫られたマセラティは、フォーミュラ2用エンジン『4CF2』をベースとした2.0L軽合金製エンジンを搭載の2シーター・レーシングカー『200S』を開発した。
1956年の『トロフェオ・スーペルコルテマッジョレ』でデビューした3台の『200S』は、惜しくも『フェラーリ・テスタロッサ』に敗れるも、技術陣を納得させるポテンシャルを示した。
その後、改良を受けた『200S』は、ジャン・ベーラやジョルジュオ・スカルラッティらのドライバーによって、バーリGPやジロ・ディ・シチリアなどで勝利し、レーシング・マセラティの系譜として国際モータースポーツにおける一時代を築き上げた。
『生きるアーカイブ』が手がけた個体
また、この個体『2406』には特筆すべきエピソードがあり、それは1980年代にマセラティの『生きるアーカイブ』と称されるエルマンノ・コッツァによって発見・修復されたことだ。
1951年にマセラティにメカニックとして入社したコッツァは、その後に実験部門や技術部門で活躍、マセラティのヒストリカル・アーカイブ設立にも尽力した。

その人生の75年以上をトライデントに捧げてきたコッツァは、今回の真正性認定プロセスにも協力しているという。
画像 101台目のクラシケ認定車、マセラティ200Sと100台目のマセラティ3500GTコンバーチブル・ヴィニャーレ 全13枚













