現存コンクール・デレガンス最古の威厳 BMW 328がベスト・オブ・ショー コンコルソ・ヴィラ・デステ2026(1)

公開 : 2026.08.16 17:45

今へ続くコンクール・デレガンスの最古として知られる、コンコルソ・ヴィラ・デステ。2026年の「ベスト・オブ・ショー」はBMW 328でした。54台による威厳あるイベントをUK編集部が取材します。

現存コンクール・デレガンスとして世界最古

今へ続くコンクール・デレガンスとして最古となる、イタリアのコンコルソ・ヴィラ・デステ。今年は5月15日から3日間開かれた。そこで存在感を示したのがBMWで、328「ビューゲルファルテ」が、最優秀賞の「ベスト・オブ・ショー」に選ばれた。

フィアットのデザイン部長、ロレンツォ・ラマチョッティ氏率いる審査員によって、今年の代表に選出されている。1937年式メルセデス・ベンツ540K スペツィアル・クーペや、ザガート・ボディの1957年式フェラーリ250 GTなど、有力候補を抑えて。

コンコルソ・ヴィラ・デステ2026のベスト・オブ・ショーに選ばれた、BMW 328「ビューゲルファルテ」
コンコルソ・ヴィラ・デステ2026のベスト・オブ・ショーに選ばれた、BMW 328「ビューゲルファルテ」

このBMWは、イタリアの公道レース、1940年のミッレ・ミリアに出場したワークスマシン。1937年式をベースに軽量なボディへ換装され、総合6位に入賞している。ちなみに、BMW 328ツーリング・クーペが同年の総合優勝に輝いた。

会期前日には、BMWはアルピナの未来を指し示すコンセプトカー「ビジョンBMWアルピナ」をお披露目してもいる。BMWが、話題の中心にあったといっていい。

2026年のコンペは非常に多彩な54台

今年のコンペティションにノミネートしたのは、54台。ガスタルディ家が1世紀以上守り続けてきた1923年式SPA ティーポ23から、ケーニグセグのV8エンジンを搭載した最新のキメラK39まで、非常に多彩な顔ぶれになっている。

「ベスト・オブ・ショー」に次ぐ栄誉、一般投票で選ばれる「コッパドーロ・ヴィラ・デステ」に輝いたのは、1963年式メルセデス・ベンツ300SL ロードスター。これまでレストアされておらず、見事な状態が今に保たれている。

イタリア・コモ湖の湖畔で開かれた、コンコルソ・ヴィラ・デステ2026の様子
イタリア・コモ湖の湖畔で開かれた、コンコルソ・ヴィラ・デステ2026の様子

現オーナーは、アメリカ人のエリック・ブルメンクランツ氏。オリジナルのハードトップに加えて、ラゲッジラックにスーツケースを背負い、リアタイヤにはスノーチェーンを履くという、こだわりのスタイルが来場者を大いに沸かせた。

すべての傷が物語の象徴として、レストアなしで年月を美しく重ねたクルマへ贈られる、クラスF賞には、1969年式デ・トマソ・マングスタが輝いた。300SL ロードスターも、候補の1台ではあったが。

フェラーリ375MMにランボルギーニ・ミウラ SVも受賞

ベスト・サウンド賞に選ばれたのは、1954年式フェラーリ375MM。ヤングスターズ・チョイス賞には、1928年式ブガッティ・タイプ37が選出された。

1923年から1934年のラグジュアリー・モデルへ与えられるクラスA賞は、1931年式ドラージュD8。1950年代の可憐なモデルへ贈られるクラスC賞には、1952年式フェラーリ212 クーペ・スペチアーレが選ばれている。

「コッパドーロ・ヴィラ・デステ」に輝いた、メルセデス・ベンツ300SL ロードスター(1963年式)
「コッパドーロ・ヴィラ・デステ」に輝いた、メルセデス・ベンツ300SL ロードスター(1963年式)

「太陽とともに走る」コンバーチブルへ贈られる、クラスD賞を獲得したのは、1958年式BMW 507。高速道路が似合うグランドツアラーへ贈られるクラスG賞には、1971年式ランボルギーニ・ミウラ SVが選出された。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    アラステア・クレメンツ

    Alastair Clements

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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