1~6月の登録車1位はノート 日産の首位、何年ぶり? 「2018年6月に売れた日本車」

2018.07.09

国産メーカー新車販売について、恒例のクイズ! 1~6月の車名別ランキング、登録車1位は「日産ノート」です。さて、日産車の首位は何年ぶり? 6月の販売台数ランキングもレポートします。

Q:2018年上半期のランキング、登録車トップは日産ノート日産車の首位は何年ぶり?

text:Naojiro Onuki(大貫直次郎)

A:1970年上半期でトップとなったサニー(B110)以来、実に48年ぶり。

新電動パワートレインを搭載したノートe-P0WERが販売を牽引した。

2018年上半期 2年ぶりのマイナス

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会がまとめた2018年6月の全体での国内新車販売台数は、前年同月比5.0%減の45万3760台と2カ月連続で前年実績を下回った。カテゴリー別では、
・登録車:同7.3%減の29万2761台(2カ月連続でマイナス)
・軽自動車:同0.4%減の16万999台(3カ月ぶりの前年割れ)
を記録した。

一方、2018年上半期(2018年1月~6月)の成績では、登録車が前年同期比4.2%減の173万2358台と3年ぶりのマイナス、軽自動車が同2.6%増の100万77台と2年連続のプラス、トータルで同1.8%減の273万2435台と2年ぶりに前年同期を下回った。

市場動向について業界団体の関係者は、「6月の新車販売は、新型車効果の一巡や登録稼働日の前年同月比1日減もあって、登録車と軽自動車ともにマイナスを記録してしまった。登録車においては、マツダが前年同月比19.5%増(1万5425台)、スズキが同18.9%増(1万1700台)、レクサスが同25.6%増(3776台)、三菱自動車が同9.3%増(3845台)と、新型車効果で好成績を達成したものの、新型車効果が薄れたトヨタは同16.9%減(12万6252台)、完成検査不正問題に加えて燃費および排出ガスのデータの書き換えが発覚したスバルは同25.0%の大幅減(9859台)と、販売台数を落とした。一方で軽自動車については、新型スペーシアなどの販売が伸びたスズキが同7.0%増(5万1667台)を記録して2カ月連続でのトップを獲得。新型N-BOXの販売が絶好調なホンダは同4.9%増(2万9487台)と5カ月連続でのプラスを達成した」と説明。

また「2018年上半期で見ると、新型車効果の一巡や検査データの改ざんによる日産およびスバルのブランドイメージの悪化があった登録車が3年ぶりにマイナスに転じたものの、軽自動車は新型N-BOXや新型スペーシアなどの販売が伸びて2年連続でのプラスを記録。しかも、軽自動車は3年ぶりの100万台超えを達成した」と解説した。

今後の展開については、「軽自動車は底堅いニーズがあり、またスズキ・ジムニーなど人気の出そうな新型車が随時登場する予定なので、好成績は続く可能性が高い。対して登録車は、スバルのブランドイメージの悪化が長引いているものの、トヨタ・クラウンなど販売を伸ばしそうな新型車が各メーカーから積極的に投入されているので、これらがどれくらい成績を伸ばすかがキーポイントになるだろう。一方、アメリカ発の貿易問題の成り行きや原油価格の高止まり、それに伴う株価および円相場の乱高下などによって市場の消費意欲がどうなるかは懸念材料」と示唆した。

 

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