ケンオクヤマカーズ・コード0、日本初披露 コード9量産タイプも初公開 写真40枚

公開 : 2018.07.09 06:10

ケンオクヤマカーズ「コード0」の日本初披露をレポート。昨年のモントレー・ウィークのモータースポーツ・ギャザリングで発表され、世界のカーデザイン界に大きな衝撃を与えた1台。「コード9スパイダー」の量産モデルの世界初公開も行われました。

text & photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)

もくじ

1970年代のスタディモデルが原点
コード9スパイダー量産モデル 世界初公開
イッセイ・ミヤケ・ウォッチGT登場

1970年代のスタディモデルが原点

近年のコンセプトカーといえばEVや自動運転などの最新テクノロジーを競うものになってしまい、往年の最先端を突っ走るデザインを競うスタディモデルから大きく逸れてしまった。

こうした中でフォーリセリエのワンオフ・モデルとして製作されたのが「kode9(コード9)」である。デザイン・コンセプトの時代背景は現在にも大きな影響を残す時代の変わり目といえる1969/1970年。人類が未来への夢にあふれていた時代で、自動車界ではランチア・ストラトス・ゼロ、ランボルギーニ・カウンタック、フェラーリ・モデューロ、アルファ・ロメオ・カラーボやビッザリーニ・マンタなどのウェッジ・シェイプでモノシルエットのドリームカーが次々と登場し、デザイン界に大きな影響を与えるとともに、ファンにとっても夢が膨らむ時代だった。

これらのドリームカーを現代の技術で復活させるというのが「kode0(コード0)」のコンセプトだった。デザインの原点になったのは、今も多大なインパクトを放つランチア・ストラトス・ゼロ。ストレートなウェッジ・シェイプを現代の空力テクノロジーで磨き上げたもので、低いノーズからAピラー、グラスエリアを経てリアに至るシンプルながらインパクトのあるラインが特徴だ。ドアはドリームカーにとって不可欠なアンヘドラル・タイプとされ、止まっているときから存在感を放つ。

奥山氏によれば「ブランドのスタイリングによる差別化のため、また昨今のレギュレーションに縛られたレースカーの空力デバイスを表面的に迎合することに加え、スーパー・スポーツカーの幼稚とも言える複雑なディテール・デザインがトレンドになっていることへのアンチテーゼ」だという。

ボディカラーはシルバーでカーボンパネルとのコントラストが印象的。差し色としてグリーンがモノコックやドアフレームへ効果的に配され、より特別な印象を見るものに与える。注目したいのはリアエンドから覗くクーリング・ファンがグリーンに塗られ、’70年代のファンカーのような強烈な存在感を放っていることだ。

ベースとなったのはスーパーカーに欠かせないV12ユニットを備えるランボルギーニ・アヴェンタドールで、カーボンファイバー製ボディパネルの採用により車重は1550kgまでシェイプアップされている。

世界の最高レベルのコンポーネンツを用い、KEN OKUYAMA DESIGN東京スタジオで開発され、内製による最高品質のカーボンファイバーによるボディパネルの製造や、切削パーツの製作およびアッセンブルは山形ファクトリーで行われる。世界的にカーデザイン界が衰退している中にあって、高い志しと夢を追い続けるケンオクヤマカーズの活動は、片時も目が離せない。

ケンオクヤマカーズ・コード0 スペック

パワートレイン:V型12気筒6498cc
ステアリング:左
全長:4635mm
全幅:2125mm
全高:1135mm
ホイールベース:2700mm
トレッド:1810/1760mm
車両重量:1550kg
最高出力:700ps/8250rpm
最大トルク:91.8kg-m/5500rpm
燃料タンク:-
公表燃費:-
最小回転半径:-
最高速度:-