ステランティス・グループ アジアパシフィック地域COOが語る 同社ビジョンと日本市場の2024年

公開 : 2024.02.15 17:45

日本市場は特殊?

電動化に突き進むイメージのステランティスだが、一方でムッパサニCOOは日本市場をどう見ているのだろうか?

「打越社長からも色々と日本の事情は聞いているので理解しているつもりです。集合住宅が多く、なかなか充電インフラの普及が追いついていかないといった点ですね。とはいえ市場として日本は世界有数ですから今後も期待できると思っています。お客様が望んだクルマを提供し、既存のパートナー(ディーラー)に収益をもたらすような展開が相応しいということになるでしょう」

ステランティス・グループ アジアパシフィック地域COOが語る
ステランティス・グループ アジアパシフィック地域COOが語る    ステランティス

好調な販売実績を継続するため、2024年のステランティス・ジャパンはプジョー/ジープが2モデルずつ、フィアット/アルファ・ロメオ/シトロエンは1モデルの計7モデルをローンチする計画だという。

これは昨年末のラウンドテーブルで打越社長からも発表された通り。その中にはジープ初のBEVであるアベンジャーやフィアット600eなど期待のBEVも含まれているのである。

「日本ではステランティス・ブランドハウスの構想も進められており、我々の個性的なラインナップを活かすことができる試みなのでこちらも期待しています。販売台数は重要ですが、まずはお客様に我々のクルマを欲しいと思ってもらいたい。それが最も重要なことだと思っています」と付け加えた。

14あるうちの8ブランドを展開し、着実にシェアを伸ばしているステランティス・ジャパン。今年も日本のファンに多くの話題を提供してくれそうだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。BMW 318iコンパクト(E46)/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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