ランボルギーニ・アステリン、スタジオ写真

公開 : 2014.12.05 23:50  更新 : 2017.06.01 02:11

フロント・エンド周辺部分にはいろいろな意見があるかもしれないが、デ・トマソ・パンテーラなどのクラシック・スーパーカーから影響を受けていることがわかる。対するリア・エンドは大いにウラカンのデザインが反映されていると言える。

ボンネットのエッジが他のランボルギーニより高くなっているのは、駐車や市街地を走行するときに、前方の感覚をつかみやすくするためだとペリーニ氏。先述の日常的な扱いやすさを考慮した結果である。

フロント・ウインドウが他のモデルほど寝そべっていないのも、乗り降りのしやすさや、ヘッドルームのスペースの向上を考慮しての結果なのだそう。シート後方にはラゲッジをおさめることのできるスペースも用意される。

もちろんエクステリアは技術的にも進化している。なかでも代表的なのはアクティブ・クーリング・システム。メタルとチタンを使用する2段グリッドによって構成されるフロント・エア・インテークに組み込まれている。Y字のメッシュがメタル製、六角形をモチーフにしたテーマがチタン製となる。リアのエンジン・フードは3枚のガラス板によって構成され、ドライブ・モードによってこれらのガラスの位置が変わるようになっている。

エクステリアと同様にインテリアにも新しいデザインとパッケージ・テーマを反映させる。必要最小限の構成部品に抑えられたダッシュボードは将来のランボルギーニのヒントになると言われており、またシートが他のモデルよりも高められているのはペリーニ氏いわく ”ハンドリングよりも、日々の快適性を重視した結果” なのだそうだ。

ランボルギーニの伝統にしたがっている部分といえば、このモデルのネーミングの由来だ。アステリオンというモデル名もまた雄牛の名前で、かつての神話に登場していたのだそうだ。またLPI910-4の ’LP’ は ’longitudinal posteriore(=縦置き)’、’I’ は ’ibrido(=ハイブリッド)’、’910’ は910psの総最高出力、’4′ は4輪駆動を意味している。

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