メルセデス・ベンツCLE x BMW i4 x アウディQ5(2) 人気へ頷ける実用的4ドア 暮らしへ溶け込むSUV 惹かれるトラッドな2ドア
公開 : 2026.08.14 18:10
多様化が進む2026年のクーペ事情。トラッドな2ドアのメルセデス・ベンツCLEと、EVで4ドアのBMW i4に、ディーゼルSUVのアウディQ5 スポーツバック。それぞれの魅力をUK編集部が探ります。
もくじ
ー人気に頷ける実用的な4ドアクーペ
ー端正なシルエットへ似合うスムーズな走り
ー路面を広く見渡せる高めの運転姿勢
ー現代の暮らしへ自然に溶け込むSUVのクーペ
ー惹かれてしまうトラッドなクーペ像
ードイツ製の多様なクーペ 3台のスペック
人気に頷ける実用的な4ドアクーペ
BMW 4シリーズ・グランクーペと、ほぼ同じ容姿のバッテリーEVがi4。4ドアクーペの4シリーズは先代の2014年に登場し、近年は2ドアクーペ以上の売れ行きにある。サイドウインドウはフレームレスで、5シーターで、テールゲートは巨大。人気にも頷ける。
センタートンネルが中央を貫き、後席の空間は高さ方向でメルセデス・ベンツCLEと大差なくても、前後方向に広い。ルーフラインが傾斜し乗降性が良いとはいえないが、必要なら大人3名が座れ、実用性は高い。

今回のi4 eドライブ35はエントリー仕様で、シートは手動のクロス張り。ハンス・ジマー氏が調律した、アイコニック・サウンドも実装されない。しかし、加飾を省いた簡素な内装には好感が持てる。タッチモニターは大きいが、物理ボタンもちゃんと残る。
メーター用モニターは、ドライバーを包むようにレイアウト。高精細で描画が美しい。
端正なシルエットへ似合うスムーズな走り
シングルモーターの286psでも、パワーに不満なし。EVならではの鋭いスタートダッシュを楽しめ、過剰なほどでもない。リアタイヤが受け止めるトルクは相当なもので、DSCを弱めると、路面次第ではゴムが掻きむしる音が聞こえるほど。
車重は2070kgあり、ハイスピードでカーブへ飛び込もうという気にはなりにくい。より軽いBMWなら味わえるであろう、自然な身のこなしではない。それでも、ステアリングは反応が気持ち良く、毎日の運転を楽しい時間にしてくれるはず。

スムーズな走りは、端正なシルエットとも似合う。明らかに、上質なクーペにある。
路面を広く見渡せる高めの運転姿勢
アウディQ5へスポーツバックが設定されたのは、先代の2020年から。火付け役となったBMW X6の登場から、だいぶ遅れたことになる。ボディの下半分を手で隠し、ガラスエリアより上を眺めれば、美しいルーフラインだと気付ける。
それでいて、ワゴンボディのQ5と比べて、後席の頭上空間が削られていないところがミソ。荷室容量も、トノカバー下で5Lしか違わない。内装は、特徴的なファブリックで仕立てられ、巧妙に単調さを崩している。

運転席の位置は、座面を低く設定しても高め。もっとも、このタイプのクルマの場合、高めの視線への共感で選ばれることが多い。路面を広く見渡せるのは、悪くない。
現代の暮らしへ自然に溶け込むSUVのクーペ
Q5のプラットフォームはフォルクスワーゲン・グループのPPCで、回頭性は軽快。カーブへ飛び込めば、ニュートラルな反応でクワトロなことを実感する。信頼感を抱きやすい、操縦性にある。
40.7kg-mと太いトルクで、直線加速はなかなかの鋭さ。そのままの勢いでカーブへ飛び込んでも、滑らかにすり抜けられる。アルミホイールは20インチで、橋桁の継ぎ目などの影響は小さくなくても、アダプティブ・エアサスの効果で快適性も高い。

スターター・ジェネレーター(ISG)のマイルド・ハイブリッドでもあり、細かな発進停止が続く場面でのマナーは好印象。市街地でも、安楽に移動できるに違いない。有能なディーゼルエンジンの価値を、再発見できたように思う。
3台の中では、最も直球のクーペではない。だが、現代の暮らしへ最も自然に溶け込めるはず。アウディはスポーツバックと呼んでいても、実のところ印象は1番良かった。













































































































































