トヨタ、2人乗りミドシップスポーツカー『MR2』復活へ 最高600psの4気筒ターボ搭載 GRブランド拡大 さらに『セリカ』も

公開 : 2026.08.14 12:05

トヨタのGR部門は新型の『MR2』と『セリカ』の導入準備を進めています。プロトタイプによるテスト走行が行われており、MR2には400~600psのターボ付き4気筒ガソリンエンジンが搭載される見込みです。

GR部門のエントリーモデル

トヨタは、GR部門を独立した高性能車ブランドへと転換する中で、『MR2』と『セリカ』の導入準備を進めている。

GR部門は実質的に、BMW MやメルセデスAMGに相当する存在であり、そのルーツはトヨタの『GRヤリス』、『GRスープラ』、『GR 86』を生み出したモータースポーツチーム、ガズーレーシングにある。現在は事業規模を拡大し、レクサスセンチュリーに並ぶ独立ブランドへと生まれ変わろうとしている。

トヨタFT-Seコンセプト
トヨタFT-Seコンセプト    トヨタ

新型スーパーカー『GT』とそのレース仕様車である『GT3』は、純粋に「GR」のエンブレムのみを冠する初のモデルとなる。その後はエントリーモデルを拡充し、幅広い価格帯のスポーツカーファミリーを構築する計画だ。

これはすべて、トヨタ会長であり熱心なレーシングドライバーでもある豊田章男氏の指導の下、クルマ好きに向けたモデルを積極的に展開するという広範な取り組みの一環だ。豊田氏はかねてより「もう退屈なクルマは作らない」というモットーと、特に内燃機関を搭載した高性能モデルへのこだわりを示してきた。

GRの新型スポーツカーは、ガズーレーシングのモータースポーツ活動と並行して開発が進められている。セリカはトヨタの次期世界ラリー選手権(WRC)参戦車のベースとなる見込みで、ミドシップのMR2は開発用プロトタイプが日本国内のレースシリーズに参戦している。

もう以前のトヨタではない

トヨタのモータースポーツ部門を率いる高橋智也プレジデントはこうした動きについて、商業的意義よりもブランドイメージを高めるニッチなモデルを重視するという、同社の考え方の変化を示すものだと述べた。

MR2の開発に用いられている『GRヤリスMコンセプト』に関して、高橋氏は次のように説明した。

トヨタGRヤリスMコンセプト
トヨタGRヤリスMコンセプト    トヨタ

「2000年代、トヨタは『グローバル・マスタープラン』を持ち、利益を生むクルマだけを作る企業になっていました。ミドシップモデルは数多くは売れないため、自然と淘汰されてきました」

「もし以前のトヨタだったら、このプロジェクトに対して『何を言っているんだ?』という反応が返ってきたでしょう。しかし、豊田章男会長のリーダーシップの下、トヨタは新しい挑戦を受け入れるようになったのです」

「以前は、新型の試作車をこのように走らせることはあり得ませんでした。この完成度の車両がレースに出場し、さらにマスタードライバーである豊田章男がハンドルを握ってテスト走行を行うような光景など考えられなかったでしょう」

「こうした取り組みによって、モータースポーツを通じてクルマ作りを続けていくというわたし達の強い思いをお伝えできればと思っています」

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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