【4.0L V8ツインターボのFR!】GRがモータースポーツ起点の新型『GR GT』『GR GT3』を世界初公開

公開 : 2025.12.05 17:25

勝ちたい人に選ばれるGT3を目指した『GR GT3』

市販車ベースのトップカテゴリーである、FIA GT3カテゴリーのレギュレーションに沿ったレーシングカーとして開発された『GR GT3』は、『勝ちたい人に選ばれる』、『誰が乗っても乗りやすい』クルマを目指している。

プロはもちろん、ジェントルマンドライバーも参戦するGT3カテゴリーにおいても、ベースとなる『GR GT』同様に『ドライバーファースト』を追求。レーシングカーとしての戦闘力だけではなく、レースに参戦するユーザーが、心からモータースポーツを楽しめるように、最適なカスタマーズサポート体制も構築していくという。

GR GT3(プロトタイプ)。
GR GT3(プロトタイプ)。    トヨタ・ガズー・レーシング

『GR GT3』の開発プロセスでは、新技術とともに新しい開発・製造手法にもチャレンジしていることも特徴といえ、それらの多くはトヨタ・ガズー・レーシングが参戦するモータースポーツからの学びをフィードバックしたという。

その1つが、開発初期からの『ドライビング・シミュレーター』の導入であり、クルマの素性を開発の初期から効率よく磨き上げる一助となった。

シミュレーターで各パーツをつくり込むとともに、テストコースをはじめ、富士スピードウェイやニュルブルクリンクといった世界中のサーキットで実車での走り込みを実施、限界領域での走行性能や耐久性能を確認していったという。

また、『GR GT』の開発で磨き込まれた『オールアルミニウム骨格』や『前後ダブルウィッシュボーン・サスペンション』などの基本構造は、『GR GT3』においても多くを共用できるように開発されている。

プロトタイプのスペック

■GR GT
 
ボディ
・全長:4820mm
・全幅:2000mm
・全高:1195mm
・ホイールベース:2725mm
 
ボディ構造・キャビン
・骨格:オールアルミニウム骨格
・乗車定員:2枚
 
重量
・車両重量:1750kg以下
・前後重量配分:前45:後55
 
パワートレイン
・エンジン排気量:3998cc
・ボア×ストローク:87.5 x 83.1mm
・種類:V型8気筒 ツインターボ
・モーター:トランスアクスル内蔵1モーターハイブリッド
・変速機構:新開発8速オートマチック
・システム最高出力:650ps以上
・システム最大トルク:86.7kg-m
 
走行装置・足まわり
・駆動方式:FR
・サスペンション(前):ダブルウィッシュボーン・コイルスプリング
・サスペンション(後):ダブルウィッシュボーン・コイルスプリング
・ブレーキ(前):カーボンセラミック・ディスクブレーキ
・ブレーキ(後):カーボンセラミック・ディスクブレーキ
タイヤサイズ:(前)265/35R20
タイヤサイズ:(後)325/30R20
 
最高速度:320km/h以上
(数値は開発目標値・車内測定値)
 
 
■GR GT3
 
ボディ
・全長:4785mm
・全幅:2050mm
・ホイール:2725mm
 
パワートレーン
・エンジン排気量:3998cc
・種類:V型8気筒ツインターボ
 
走行装置
・駆動方式:FR
(数値は開発目標値・車内測定値)

GR GT(プロトタイプ)のパワートレイン。
GR GT(プロトタイプ)のパワートレイン。    トヨタ・ガズー・レーシング

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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