【よりハードな走りに対応】進化型GRカローラを11月発売 従来モデルのアップデートも用意

公開 : 2025.09.18 13:30

GRカローラがさらなる『進化』を遂げました。より過酷な海外サーキットでの走行をも見据え、ボディ骨格の強化や吸気温度の低下を狙った改良が加えられ、4WDの制御も刷新されました。さらに、従来モデルへのアップデートも予定しているそうです。

進化型GRカローラを11/3に発売

トヨタ・ガズー・レーシングは9月18日、Cセグメントのスポーツハッチバック『GRカローラ』の一部改良を発表、受注を開始し、11月3日に発売する。

今回の改良では、スーパー耐久シリーズへの参戦から得られた学びを活かしながら、さらなる厳しいステージでクルマを鍛えていくために基本性能を向上させた。

『進化型GRカローラ』を11月3日発売。
『進化型GRカローラ』を11月3日発売。    GR

一方、日常のドライビングをより楽しむための快適性改善と、モータースポーツを感じるサウンドづくりのため、メーカーオプションの『JBLプレミアムサウンドシステム』にも改良が加えられた。

また、2022年のGRカローラ発売時には抽選販売となるなど、手に入りづらいモデルであったが、供給体制を見直すことにより、進化し続けるGRカローラの走りをより多くのユーザーへ届けることが可能となった。

さらに、既存のGRカローラ・ユーザーに向けて、ソフトウェアを含めたアップデートプログラムの提供を予定しており、『モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり』のため、進化を続けていくという。

進化型『GRカローラ RZ』の価格は、6速MT車が568万円、8速AT車が598万円となる。

ニュルをも見据えた車体構造の強化

今回GRカローラの最も大きな『進化』ポイントは、ボディ骨格のさらなる強化だろう。

街中のみならず、ニュルブルクリンクに代表されるより過酷なサーキット環境においても、クルマとドライバーの一体感の高い走りを実現するために、フロントボディおよびフロア、リアホイールハウス付近を中心に、車体構造材間に塗布される構造用接着剤を従来のRZグレード比でプラス13.9mとなる32.7mに延長した。

『進化型GRカローラ』を11月3日発売。
『進化型GRカローラ』を11月3日発売。    GR

これにより、国内サーキットに比べてより強烈な上下左右Gが発生する海外のサーキットでも安定した走行が可能なレベルのボディ骨格を手に入れた。質量増加を最小限に抑えながら、より高剛性に仕上がったボディにより、街乗りからサーキットまで、あらゆる場面でクルマとドライバーとの一体感も高められている。

2次吸気口追加でエンジン吸気温度を低下

より過酷な状況を見据えて施された改良点のもう1つは、クールエアダクト(2次吸気ダクト)の追加である。

長時間の全開走行でエンジンルーム内の温度が上昇した場合でも、安定してエンジン出力を維持させるために、エンジンが高回転時に作動する2次吸気口がエアクリーナー下方に追加された。

『進化型GRカローラ』を11月3日発売。
『進化型GRカローラ』を11月3日発売。    GR

クールエアダクトはフロントグリルから直接外気を取り込むため、エンジンに送り込む空気の温度を大幅に下げる効果をもたらす。これによって、高負荷連続走行などの高温環境下でもエンジンの出力を安定させ、G16E-GTSエンジン本来のポテンシャルを十分に発揮させることが可能となった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事