アウディ、499台限定の新型V8スーパーカー『ヌヴォラーリ』発表(1) 1001psのハイブリッド採用 0-100km/h加速2.6秒

公開 : 2026.06.06 07:05

アウディがR8の後継となる新型スーパーカー『ヌヴォラーリ』を発表しました。ランボルギーニ・テメラリオを共通のV8ハイブリッドを採用し、合計1001psを発生。新たなデザイン言語を導入しています。

R8後継のフラッグシップモデル

アウディは、合計出力1001psを誇る限定生産の新型V8ハイブリッド・スーパーカー『ヌヴォラーリ(Nuvolari)』を発表した。『R8』よりもさらに限定的なフラッグシップモデルであり、同社の「未来に対する声明」でもあるという。

ミドシップのツインターボ4.0L V8エンジンに3基の電気モーターを組み合わせたヌヴォラーリは、アウディ史上最速かつ最もパワフルな市販車となる。アクティブエアロダイナミクス、カーボンファイバー製ボディ、トルクベクタリング四輪駆動システムなど、F1にインスパイアされた技術を採用している。

アウディ・ヌヴォラーリ
アウディ・ヌヴォラーリ    アウディ

来年初頭に発売予定で、生産台数は499台限定。今回公開されたのは市販仕様に近いプロトタイプだが、昨年の『コンセプトC』で示されたアウディの新しいデザイン言語を採用している。

アウディのゲルノート・デルナーCEOは、「技術、パフォーマンス、チームワークによる実行力に注力し、技術革新を加速させています」と述べた。

ランボルギーニのエンジニアも参画

新時代のラインナップのフラッグシップとなるヌヴォラーリは、価格面でもコンセプト面でも、2024年に生産終了したR8よりも上位に位置づけられるだろう。R8が、ランボルギーニ・ガヤルドウラカンと技術基盤を共有していたのと同様に、ヌヴォラーリもテメラリオとパワートレイン技術を共有している。

R8の名を復活させるのではなく、また従来の英数字によるネーミング方式からも離れ、戦前のグランプリレーサーとして大きな成功を収めた人物であり、後にアウディの前身であるアウトウニオンでも車両を駆ったタツィオ・ヌヴォラーリ氏にちなんで名付けられた。

アウディ・ヌヴォラーリ
アウディ・ヌヴォラーリ    アウディ

ヌヴォラーリは2025年3月に開発が承認されてから約1年2か月で完成に至った。このスケジュールは、アウディのF1参戦に間に合うように設定されたものだ。

新たにアウディの技術責任者に就任したルーヴェン・モール氏(以前はランボルギーニでテメラリオの開発を統括していた)は、ヌヴォラーリの開発について「我々チーム全体の技術的な専門知識、革新的な強み、そして献身的な姿勢をあらためて示しました」と述べた。

モール氏はAUTOCARの取材に対し、アウディ、F1チーム、ランボルギーニのエンジニアが参加する「ブランド横断型チーム」によって開発されたと語った。

「コンセプトCは新しいデザイン言語『ラディカル・ネクスト』を具現化したものですが、その理念はデザインにとどまらず、製品や技術そのものにも及びます」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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