新型 アウディA6 e-ハイブリッド(1) 優しく美しいボディ プラグインHVのハード概説
公開 : 2025.10.31 19:05
C9世代へ一新のA6 美ボディは初代A8に迫る大きさ 素早く直感的なモニター 上質な内装 後席と荷室は狭め サイレント&シームレスなプラグインHV 硬いSラインのサス UK編集部が試乗
優しく美しいフォルム 初代A8に迫るサイズ
新しいアウディA6の登場で、ドイツ御三家のEセグメント・サルーンが出揃った。実は2024年までの先代も、新世代のBMW 5シリーズやメルセデス・ベンツ Eクラスを上回る販売を英国では記録していた。もちろん、その成功のレシピは踏襲されている。
新世代として注目すべき変化が、一部の市場でV6エンジンがラインナップから落ちたこと。加えて、2000年代初頭のC5系を彷彿とさせる、曲線基調のスタイリングを得ている。車内には、デジタル技術がこれまで以上に実装された。

生産はドイツ南西のネッカーズルム工場で、基礎骨格はプレミアム・プラットフォーム・コンバーション(PPC)。フォルクスワーゲン・グループのMLBの進化版となる。
ボディサイズは、BMWやメルセデスの競合と同様に成長。サルーンは全長4999mm、全幅1875mm、全高1450mmで初代A8に迫るが、5シリーズよりは短い。前後のガラスが傾斜し、フェンダーがブリスター状に優しく膨らんだフォルムは、美しいと思う。
電気で約96km走れるプラグインHV
パワートレインは、英国では2.0L 4気筒ガソリンターボがエントリー。マイルド・ハイブリッドの2.0L 4気筒ディーゼルターボも選べる。3.0L V6エンジンも、CO2排出量の規制が厳しくない市場では提供される。ただしS6には、英国仕様でも載るはず。
試乗したのは、総合299psと45.8kg-mを誇り、e-ハイブリッドを名乗るプラグインHV。2.0Lガソリンターボと7速デュアルクラッチATの間に、永久磁石同期モーターが組まれている。駆動用バッテリーはニッケル・マンガン・コバルトで、20.7kWhある。

容量は先代から40%ほど増加。電気だけで最長96km走れると主張される。ちなみに、5シリーズやEクラスのプラグインHVより大きい。車重は2130kgだ。
素早く直感的に扱える14.5インチ・モニター
サスペンションは、スポーツ・スプリングとダンパーが標準。名前とは裏腹に、快適性重視で乗り心地は良い。人気を得るであろうSラインは車高が20mm低く、アルミホイールは大径化。トップグレードには、アダプティブ・エアサスペンションが奢られる。
クワトロと呼ばれる四輪駆動システムは、マルチプレートクラッチを用いたもの。必要に応じて、70%までリア側へトルクを分配できる。トルクベクタリングが実装される他、e-ハイブリッドの場合は後輪操舵システムも標準になる。

インフォテインメント用タッチモニターは、14.5インチ。システムはアンドロイドがベースで、反応が早く直感的に操作できる。アップル・カープレイとアンドロイド・オートの利用時も、表示はクリアだ。
オプションで、助手席側にもタッチモニターを追加可能。Eクラスのハイパースクリーン程ではないが、初見の人は驚くはず。このクラスのデジタル装備は、大幅に進化した。













































































































