イタリアのナショナルカラーは何色か知っていますか?【森口将之の『もびり亭』にようこそ 第25回】

公開 : 2026.10.14 12:05

日本はやはり、白地に赤

日本のナショナルカラーはやはり、白地に赤となるでしょう。

サッカーの日本代表はサムライブルーですが、国旗はもちろん、米飯と梅干、白壁と鳥居、紅葉と雪原など、この国を特徴づける色として白と赤は欠かせません。

JR東日本E259系成田エクスプレス。
JR東日本E259系成田エクスプレス。    森口将之

クルマの世界では、1960年代のホンダF1に採用されたのが皮切りで、市販車では同じホンダのタイプRに受け継がれていますが、クルマ以外のモビリティでもこの配色は見ることができます。

有名なのは日本航空の機体ですが、成田空港と東京都心を結ぶJR東日本の特急『成田エクスプレス』もそのひとつです。

初代を務めた253系の公式説明では、北極圏の白、成層圏の空、太陽の赤、宇宙の黒を組み合わせたとのことでしたが、デザイナーは和紙の白、筆書の薄墨、落款の朱紅などで日本らしさを表現したとのことでした。

現行のE259系になってからは、途中で黒の部分をシルバーに変えたりしましたが、白と赤のコーディネートは不変で、成田空港を利用する外国人が最初と最後に乗る列車にふさわしい姿になっています。

ところで、ホンダがF1に挑戦しようとしたとき、創業者の本田宗一郎は当初、金色にしようと考え、『金箔を貼れ』とまで言ったエピソードを知っているでしょうか。

しかし金色は南アフリカのナショナルカラーとして登録されており、続いて考えた白はドイツのシルバーに似ていることから、アイボリーに日の丸の組み合わせになったとのこと。

本人にとっては不本意だったかもしれませんが、気持ちを切り替え、日の丸の位置や大きさを自ら決めたそうで、やっぱり大物だったんだと感じます。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    森口将之

    Masayuki Moriguchi

    1962年生まれ。早稲田大学卒業後、自動車雑誌編集部を経てフリーランスジャーナリストとして独立。フランス車、スモールカー、SUVなどを得意とするが、ヒストリックカーから近未来の自動運転車まで幅広い分野を手がける。自動車のみならず道路、公共交通、まちづくりも積極的に取材しMaaSにも精通。著書に「パリ流環境社会への挑戦」(鹿島出版会)「MaaSで地方が変わる」(学芸出版社)など。

森口将之の『もびり亭』にようこその連載

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