【休日クラシック・ポルシェ・アーカイブ #41】1989年ポルシェ911カレラ・スピードスター「930系カレラのプラットフォーム、最後のモデル」
公開 : 2026.10.11 09:11
スピードスターが911に復活
ポルシェ911カレラ・スピードスターは、1989年に1年間限定の特別モデルとして登場した。
最大の特徴はフロントウインドウが通常より寝かされ、アルミ製フレームで保持され約79mm低められている点。運転席と助手席のサイドウインドウは手動式で、スタイリングを乱す三角窓は省かれた。

ボディは標準でカレラ3.2のナロータイプだったが、オプションで911ターボのスタイリングと足廻りを組み込む、俗にターボルックと呼ばれる『M491ターボ・ボディ・パッケージ』が用意された。迫力ある精悍なスタイリングから、生産されたスピードスターのほとんどがターボルック仕様だった。
後席部分には樹脂製の『ダブルバブル』形状のトノカバーを装着。その下は座席が取り除かれ、カーペットでトリムされたラゲッジスペースとされていた。雨天時の一時的な使用を想定した、簡易な布製ソフトトップも付属する。
車重はカブリオレに較べ50kg軽い1210kg
エンジンは、3.2リッター空冷水平対向6気筒ユニットが搭載され、最高出力は欧州仕様で231hpを発揮。米国仕様は排気ガス規制に対応するため圧縮比を9.5:1に下げ触媒を装備したことから217hpに低下していた。
トランスミッションはゲトラグ製G50型5速が組み合わされ、足回りにはアロイ製キャリパーを備えたベンチレーテッド・ディスクブレーキが4輪に採用。ターボルック仕様には、7Jおよび9Jサイズのフックス製16インチ鍛造アルミホイールと、ワイドなタイヤが組まれた。

911スピードスターはカブリオレと比較して軽量化が図られ、ルーフフレームの廃止や、パワーウインドウなどの装備を省いたことにより、車重はカブリオレに較べ50kg軽い1210kgとなった。
高い人気があったにもかかわらず、911カレラ・スピードスターの総生産台数は、1年間の限定生産ということから、わずか2100台余を製作してピリオドが打たれた。しかし、その人気の高さから、後継モデルとなるタイプ964にも設定されることになる。
●空冷水平対向6気筒 3164cc ●217-231hp ●240-245km/h
画像 クラシック・ポルシェ・アーカイブ #41 1989年ポルシェ911カレラ・スピードスター編 最新『ポルシェ911 GT3 S/C』と合わせて紹介 全22枚
























