フェラーリ599GTOが日本新記録の2億313万円で落札も、主役のポルシェは流札 BHオークション東京06.21レポート(1)

公開 : 2026.06.29 07:25

6月21日、日本で唯一コレクターズカーのオークションを精力的に開催する『BHオークション』が、今年2回目となるリアルオークションをお台場のシティサーキット東京ベイで行いました。上野和秀のレポートです。

歴史を作ってきた人気モデルが並ぶ

6月21日、日本で唯一コレクターズカーのオークションを精力的に開催するビンゴスポーツ・グループの『BHオークション』が、今年2回目となるリアルオークションをお台場のシティサーキット東京ベイで行った。

今回は古今東西のコンディションの良いコレクターズカー35台と、マニアックなモーターサイクル6台を用意。トヨタ2000GT、日産GT-R 50イタルデザイン、アルファ・ロメオ8Cコンペティツィオーネ、ポルシェ935K3/80、ポルシェ911スピードスター(991)と、極みのモデルも出品された。

6月21日に開催された『BHオークション 東京06.21シティサーキット東京ベイ』。
6月21日に開催された『BHオークション 東京06.21シティサーキット東京ベイ』。    上野和秀

国産旧車も2000GTはもちろん、未再生極上車のマツダ・サバンナRX-7SE(SA22C)、フルレストア済みのトヨタ・コロナ・マークII 2000GSS、日産ブルーバードSSSターボS(910)、ほぼ新車といえるホンダS2000など、歴史を作ってきた人気モデルが並ぶ。

注目したいのは、伝説のスーパーカーショップである三浦商事の協力により、同社が所有していたフェラーリF50や同365GT4/BBなどのスーパーカーのパーツがチャリティ出品されたことだ。

プレビューの6月20日は雨天だったため、出品車は屋内に展示。そのため、いつもとは違う雰囲気となったのが新鮮だった。翌日の入札は天候に恵まれ、青空の下で出品車を確認できた。

オークションが始まると、続々と新記録を樹立する好調な入札が続いた。全体の落札率は、BHオークションの過去最高となる70.1%を記録する盛況ぶりだった。

人気のフェラーリは全車が落札

オークションで主役といえるフェラーリは、走行1万2000kmの328GTBを筆頭に、人気のF355ベルリネッタ、355スパイダー、松田コレクションが所有していた599HGTE、走行僅か331kmという599GTO、458スペチアーレと488ピスタといった人気モデルが用意された。

このうち599GTOは走行331kmというほぼ新車といえるコンディションだけに入札が続き、最終的に日本新記録となる2億313万円で海外組が落札した。

走行331kmというほぼ新車の599GTOは、日本新記録となる2億313万円で海外組が落札。
走行331kmというほぼ新車の599GTOは、日本新記録となる2億313万円で海外組が落札。    上野和秀

場内のディスプレイに表示される米ドルの額を見ると約126万ドルにすぎず、欧米で極上車は200万ドルで取引されていることを考えると、格安で落札できたことになる。ここにも円安の影響が出ており、日本人としては複雑な心境になってしまった。

この他のフェラーリも人気を集め、どれも最近の相場を越える高額で落札された。中でも松田コレクションが所有していた599HGTEは、ヒストリーと2万1000kmと低走行が評価され、驚きといえる2941万5000円を記録している。フェラーリ各車の落札額は以下のとおりだ。

1987年フェラーリ328GTS 2331万円
1995年フェラーリF355ベルリネッタ(6MT) 3496万5000円
1998年フェラーリF355スパイダー(6MT) 2941万5000円
2010年フェラーリ599GTO 2億313万円
2011年フェラーリ599HGTE 2941万5000円
2015年フェラーリ458スペチアーレ 9435万円
2019年フェラーリ488ピスタ 7548万円

*落札額は、落札手数料と手数料の消費税を含めた額で表示。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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