シビックRSとタイプRで感動体験 ホンダ・プレリュードと過ごした夏(2) 車内で思わず拍手!【日本版編集長コラム #100】
公開 : 2026.09.20 12:05
AUTOCAR JAPAN編集長ヒライによる、『日本版編集長コラム』です。最近乗ったクルマの話、取材を通じて思ったことなどを、わりとストレートに語ります。第100回は『ホンダ・プレリュードと過ごした夏(2)』です。
ワインディングを駆け抜けたあとに
この夏、昨年9月4日に発売されたスペシャリティスポーツカー、『ホンダ・プレリュード』と約1ヵ月を共に過ごすことになった。前回はそれに先駆けて参加した、『ホンダ・シビックe:HEV RS』試乗会の話から始めさせて頂いた。プレリュードが比較用に準備されていたからだ。
さて、実際にドライブしたシビックe:HEV RSだが、結論から書けば、試乗コースとして設定されたワインディングを駆け抜けたあとに車内で思わず拍手をしたほど、素晴らしい1台であった!

プレリュードも感動的なコーナリングマシンであるが、未来のハイブリッドスポーツを作るという意図で、ディメンションがイチから練りに練られている。その結果S+シフトのよさもありつつ、そもそも素性のよさがあると思っている。これは今回の比較試乗でも改めて感じることができた。
一方のシビックはファミリーユースも意識するため、スポーツ走行に全振りすることはできない。しかしシビックe:HEV RSは、サスペンションの強化により美しい旋回性能を見せ、組み合わせたS+シフトの絶妙な制御により、これまた感動的な挙動を可能としたのだ。
前回記した、アーリーダウン制御とコーナリングホールド制御の効果も絶大。一般的にはコーナー手前でシフトダウンをしても、旋回中にシフトアップしてしまうことが多々ある。しかしシビックe:HEV RSは、ギアを維持したまま美しい姿勢でコーナーを駆け抜けていくのである。
足まわり自体は普通のシビックよりもそれなりに硬く、街中での快適性という点では気になるかもしれないが、それを打ち消すだけの圧倒的な楽しさがそこにはあった。
「これなら乗り換えてもいい」と思えるスポーツカー
そのあたりを試乗後にホンダのエンジニア氏と話していたところ、ガソリンエンジン版RSが1350kgの車両重量であるのに対し、ハイブリッド版は1470kgと120kgも重い。そのため慣性はどうしても大きくなるが、サスペンションセッティングで両車が同じような味付けになるよう仕上げたという。
また、『シビック・タイプR』ほどではないものの、軽快でリニアであることをキーワードにそれに近いスポーツ走行を目指し、同時に乗り心地も担保した。

開発チームの中には、本音ではガソリンエンジンのほうがいいと思っているメンバーもいるが、そういう人でも「これなら乗り換えてもいい」と思える、新時代のハイブリッドスポーツカーに仕上がったと自信を見せる。
今回の取材は、ベースとなるシビックe:HEV→プレリュード→シビックe:HEV RSの順で乗ることができた。シビックe:HEVは以前1週間テストもしているのでよく理解していて、これでも十分スポーツカーと呼べそうなくらい楽しく、速いクルマだ。
しかし、その普通の見た目では伝わりにくいことに気がついたのか、RSによってスポーティさをセルフプロデュースして魅せた形だ。これをコスメティックだけにせず、中身までちゃんと仕上げてくるのはホンダらしいところだろう。
いずれにせよ、ガソリンエンジンもハイブリッドもRSは素晴らしい仕上がりだと結論付けようと現場で思ったところで、重要なことを思い出した。実は肝心のシビック・タイプRに乗ったことがないのだ。そこで後日、試乗する機会を頂くことになった。

























































































































