もちろんこのために大量の資金を要したのだが、右ハンドル仕様を作るにあたって、なくてはならない選択だったのである。

どこかで聞いたことがあるとお思いの読者もいらっしゃるかもしれない。そう、先代のGLKも左ハンドル→右ハンドルに作りかえる際に同じような問題が生じていたのだ。同じ誤りを犯せないメルセデスにとっては苦肉の選択だったのである。9速の計画も進行中とのことだ。

ポルシェ、アウディ、BMWもプラグイン・ハイブリッドを思索中あるいは販売中の今、GLC 350eを選ぶ価値があるのだろうか？ 早速見ていくことにする。

■どんな感じ?

ある意味ではガッカリ。もっと楽しくあるべきだと思う。GLC 350eは、その他のメルセデスのハイブリッド・モデル同様、ゆったりと走った時にのみ真価を発揮のである。

アクセス・ペダルの踏力を強めると、電気モーターが上手に加勢し2トンの体躯をじわりと力強く押し出す。高速道路上での巡航ならばなんのそのだ。

転じて瞬間的に大きなパワーを求める場合は不満がある。内燃機関が目を覚まし、力を与えてくれるまでにわずかながらの時差が生じるのだ。