日本で最も売れているメルセデス・ベンツ『GLC』にEV登場 内燃機関版とプラットフォームも内外装も別物 『GLB』のEVも年内デビューへ

公開 : 2026.10.29 07:45

10月28日、メルセデス・ベンツ日本は『GLC』の電気自動車、『GLCエレクトリック』の予約受付を開始しました。内燃機関版のGLCとはプラットフォームや内外装は別物となります。篠原政明の解説です。

正式車名は『GLCエレクトリック』

10月28日、メルセデス・ベンツ日本はプレミアムミドルサイズSUV『GLC』の電気自動車(EV)、『GLCエレクトリック』の予約注文受付を開始した。車名は写真にもあるとおり『エレクトリックGLC』とも呼ばれるが、正式名称は『GLC○○(グレードに相当する数値)エレクトリック』となる。

今回発表された日本仕様は、『GLC250エレクトリック』(以下、GLC250/価格913万円)、『GLC300 4マティックエレクトリック』(以下、GLC300/価格957万円)の2グレード。クリーンエネルギー自動車導入促進補助金は、GLC250が98万円、GLC300が78万4000円だ。

10月28日、プレミアムミドルサイズSUV『GLCエレクトリック』の予約受付を開始。
10月28日、プレミアムミドルサイズSUV『GLCエレクトリック』の予約受付を開始。    メルセデス・ベンツ日本

GLCエレクトリックは、日本で最も売れているメルセデス・ベンツ車であるGLCのEV版と思われそうだが、実はプラットフォームを始め内外装は全くの別物。どちらかといえば、『EQC』と呼ばれていたSUVの後継モデルにあたる。

内燃機関版より伸びやかなプロポーション

GLC250のサイズは、全長4845mm、全幅1890mm、全高1650mm、ホイールベース2970mm。内燃機関(ICE)版のGLCより全長で120mm、ホイールベースで84mm拡大したことで、伸びやかでスポーティなプロポーションへ進化した。

外観でまず目に入ってくるのは、往年の名車300SELなどのそれを再解釈したフロントグリルだ。合計942個ものポリカーボネート製バックライト付きドットを備えたイルミネーテッドパネルとなり、中央のスターの輪郭やグリルフレームとともに点灯する。

フロントグリルは、往年の名車300SELなどのそれを再解釈したものとなる。
フロントグリルは、往年の名車300SELなどのそれを再解釈したものとなる。    メルセデス・ベンツ日本

ボディサイドでは、際立つホイールアーチや後方に向けて緩やかに上昇するキャラクターやウインドウラインが流麗な美しさとSUVの力強さを表現。ドアハンドルはシームレスタイプだ。

リアでは2ピースデザインのLEDテールランプやブラックのサイドスポイラーを備えた、2ピース構造のルーフスポイラーなどが特徴的だ。空力性能にも優れ、Cd値は0.26を達成している。

メルセデス史上最大のディスプレイユニット

ドアを開けると、ダッシュボードとセンターコンソールが一体化して見える大型のウッドインテリアトリムが目に入る。

インパネは、10.3インチのコクピットディスプレイ、14インチのセンターディスプレイ、助手席用ディスプレイからなるMBUXセンターディスプレイを標準装備。オプションの『アドバンスドパッケージ』を選べば、シームレスな39.1インチのMBUXハイパースクリーンとなり、これはメルセデス史上最大のディスプレイユニットだ。

オプションの『アドバンスドパッケージ』を選べば、シームレスな39.1インチのMBUXハイパースクリーンとなり、これはメルセデス史上最大のディスプレイユニットとなる。
オプションの『アドバンスドパッケージ』を選べば、シームレスな39.1インチのMBUXハイパースクリーンとなり、これはメルセデス史上最大のディスプレイユニットとなる。    メルセデス・ベンツ日本

最近のメルセデス他車と同様にATセレクターはステアリング右側のコラムシフトで、その先端にオン、オフスイッチが備わる。大型のセンターコンソールにはワイヤレスチャージングの充電トレイがふたつ、その手前にハザードやオーディオのボリューム調整などの物理スイッチが並ぶ。カップホルダーは充電トレイから分離されるなど、使い勝手は向上している。

ステアリングホイールは物理スイッチと静電容量式スイッチを組み合わせて、ディストロニックなどを直感的に操作できる、最新世代のマルチファンクションステアリングを採用。

ラゲッジルームは、フロントにエンジンのないEVゆえボンネット内に128Lのフロントトランクを備え、ラゲッジルームはリアシート使用時で520L、シートバックを全倒すれば最大1690Lまで拡大する。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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