ポルシェ911 GT3 RS

公開 : 2015.08.25 23:50  更新 : 2017.05.29 19:04

■プロローグ

“このGT3 RSが、997 RS 4.0が築きあげた偉大なるハードルを超えるものだとすれば、かなりのバーゲン・プライスといえるだろう” ― マット・ソーンダース (ロードテスト編集補佐)

ポルシェのRSカテゴリーが初めて登場してからすでにかなりの時間が流れているが、現代のRSといえるモデルは2003年の996型GT3 RSに端を発する。

RS 4.0によって996型から飛躍的な進化を遂げた997、そして現行型。すべてに共通しているのはサーキットのラップタイム短縮を目指している点だ。

細やかな数字を羅列するよりも、V10エンジンを積んだカレラGTよりも上回るノルドシュライフェのタイムを刻んだという事実が現行RSの優秀さを物語っているといえよう。

もちろん軽量化やパワー・アップにも抜かりはない。施されたチューンの内訳をみれば、£131,296(2,496万円)という価格は安いと思えるほどである。

それでいて限定生産された997 RS 4.0を上回るパフォーマンスを発揮するのであれば、それは稀にみるバーゲン・プライスといえるだろう。

実際のところはどうなのか? 以下の5項目で検証し、結論を導きたいと思う。

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