488GTBと相異なるのは、いうまでもなくルーフである。458とまったく同じリトラクタブル・ハード・トップを採用しているため、コックピットのうしろにすっぽりと格納される。

開閉にはそれぞれ14秒を要するものの、オープン時の風の巻き込みはごくわずかであり、48km/h以下ならば走行中にも動作できる。ガラス越しにエンジンは見えなくなったが、重量増はできるかぎり抑えられている。

マクラーレン650Sスパイダーのようにカーボンファイバー・タブは使用しておらず、フェラーリは古典的な手法でアルミニウム・アロイを磨きあげることを選んだ。

車重は458イタリアが1380kg、458スパイダーが1430kg。488GTBが1370kg、488スパイダーが1525kgとなっている。

■どんな感じ?

488スパイダーのキャビンは、クーペとほとんど変わらない。つまり先代とも大きく変わらない。ダッシュボードはドライバーを中心に仕立てられ、目の前には大径のレブ・カウンターが設えられる。ステアリングにはマネッティーノ・ダイアルがつく。

キーレス・スタートは新しく採用された装置のひとつ。オン／オフ・ボタンでエンジンが始動する。インフォテインメント・システムはメニュー画面を見なおされたことにより、これまでよりも機能的になっている。