ケイマンのライバルは考えていないとマクラーレン

公開 : 2015.11.27 22:00  更新 : 2017.06.01 01:41

マクラーレンは、ポルシェ911の対抗モデルとして570S540Cをリリースしたが、その下のクラスのポルシェケイマンのライバルにあたるモデルを生産するのではという噂に対して明確に否定した。

マクラーレンがエントリー・レベルのスポーツカーを作ることで多くの顧客を作り出すことは容易に想像がつくが、マクラーレンはハイエンド・スポーツカー・メーカーとしてのポジションを保持したと考えているようだ。

マクラーレンのチーフ・デザイナーであるロバート・メルヴィルは、「ケイマンのライバルを作るというステップはあまりにも遠い目標だ。しかも、この目標は、現時点のマクラーレンにとっては重要なものではない。フェラーリを見ればわかるように、ハイエンド専門のメーカーであるべきだと思う。また、570Sで、アウディR8やポルシェ911のレベルまでは、そのレベルを下げてきた。」と語った。

メルヴィルは、すでに570Sで、毎日スポーツカーに乗っていたいという層を満足させることができたともしている。

実際、マクラーレンの関係者は、570Sが、これまでのマクラーレンとは異なった層を取り込んだとしている。P1や650Sは、複数のクルマを持つことが許される裕福な層に購入された。一方、570Sの持つユーザビリティは、これとは異なる層にアピールしたという。

この手の層のバイヤーは、キャッシュで買うのではなく、ファイナンスを利用していることも多いという。

すでにマクラーレンは、570をベースとしたスパイダー・モデルと、570GTと呼ばれる豪華バージョンも計画している。しかし、この2台とも、あくまで派生モデルであり、ベーシックなメカニズムに変更はない。

570GTは来年早々に、そして570スパイダーは2017年に登場する予定だ。また、675LTのスパイダー・モデルも、来年末に市場に出回る計画だ。

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