2016 モータースポーツファン感謝デー

2016.03.12-13

text:Kazuhide Ueno (上野和秀) photo:MOBILITYLAND (モビリティランド)

 

ファン感謝デーは今年も大盛況

シーズン開幕を告げる春のイベントとして親しまれているモータースポーツファン感謝デーが、今年も鈴鹿サーキットを舞台に開催された。3月12〜13日の2日間に渡り行われ、両日でメニューを変える手の込んだ演出がなされ、2日間で合計44,000名のファンが来場した。

今回フェラーリF187とティレル019のデモランが行われたが、土曜日はスーパーGTチャンピオンの松田次生がフェラーリF187をドライブした。日曜日はジャン・アレジがフェラーリF187に、息子のジュリアーノ・アレジがティレル019に乗り、白熱のデモランを行った。また、トークショーでジュリアーノ選手は得意の日本語で「一緒にパパの思い出の地、鈴鹿サーキットを走ることができて良い思い出になった」と語った。ジャン・アレジも「日本にはとても多くの良い思い出がある。みなさんありがとう」とファンに感謝の言葉を述べた。

定番プログラムとなった「永遠のライバル対決 星野一義 vs 中嶋悟」だが、今回は日本人唯一のル・マン・ウイナーである関谷正徳が加わり、より見応えのあるマッチとなった。それぞれ関係の深いスーパーGT GT500クラスのマシンを使用し、星野一義はニッサンGT-R、中嶋悟はホンダHSV-010、関谷正徳はレクサスSC430をドライブ。2日間に渡る激戦は中嶋氏と関谷氏は同ポイントで並んだため、最終的にジャンケンで決着がつけられた。

このほかCR-Zを使ったイコール・コンディション・レースの「CR-Z ドリームレース」とホンダのスポーツカーで競う「Hondaスポーツ タイムハンデマッチ」にも、ジャン・アレジと中嶋悟が現役ドライバーらと共に挑んだ。両名は元F1ドライバーらしく、アグレッシブな走りを披露して観客を沸かせた。

スーパーフォーミュラ オープニングラップでは、シリーズに参戦する19名のドライバーが参加した。昨年のチャンピオン、石浦宏明選手がポールポジションから好スタートを決め、その後順位を入れ替えるも再びトップに立ってチェッカーを受けた。

またメインストレートとピットにマシンを置き「グリッド&ピットウォーク」が開催された。マシンやドライバー、ライダーに近くで見られるだけに、多くのファンが参加し楽しんでいた。

グランドスタンド裏のGPスクエアには、注目のマクラーレン・ホンダMP4-30が展示され、今年のF1シーズンが間もなく始まることから注目を集めていた。

イベントのプログラムは4輪車だけではなく、2輪車も充実していた。2016鈴鹿8耐プレシーズンマッチでは、鈴鹿8耐と同じル・マン式スタートでデモレースを行った。このほか「YAMAHAチャンピオンマシン VICTORY LAP」が行われた。

イベントの最後には、参加したドライバー・ライダーとマシンが勢揃いして、コースでフィナーレ・パレードを行った。走行後はメインストレートにマシンを整列させ、ドライバーとライダーは、観客からの惜しみない拍手に応えていた。こうしてファンには大満足といえる充実したプログラムのモータースポーツファン感謝デーは、大成功のうちに幕を閉じた。

  • アレジ親子夢のF1対決ではジュリアーノが乗るティレル019(左)とジャンが乗るフェラーリF187が競演。

  • CR-Z ドリームレースには中嶋親子と、アレジ親子がそれぞれ挑み、来場したファンの注目を集めた。

  • 土曜日はスーパーGTチャンピオンの松田次生が、念願だったフェラーリF187をドライブした。

  • 永遠のライバル対決で、トップでチェッカーフラッグを受ける関谷正徳が乗るレクサスSC430。

  • 永遠のライバル対決フィニッシュ後のシーン。左から中嶋悟、星野一義、関谷正徳がそれぞれの健闘を称えた。

  • イコール・コンディションで競うCR-Zドリームレースでは、ジャン・アレジがトップでチェッカーを受けた。

  • スーパーフォーミュラのプレ開幕戦が行われた。そのスタートシーン。

  • グリッド&ピットウォーは、数多くのファンで賑わっていた。

  • ホンダ・スポーツ・タイムハンデ・マッチに勢揃いしたホンダのマシン。

  • GPスクエアには注目のマクラーレン・ホンダMP4-30が展示された。

  • 鈴鹿サーキットクイーンの交代式も行われ、観客に引き継ぎの挨拶をした。

  • 三菱MiEV EVO3も参加し、東コースをデモランを行った。

  • 鈴鹿8耐プレシーズンマッチは混戦となり、最終的にスズキの加賀山就臣がトップでチェッカーを受けた。

  • 「YAMAHAチャンピオンマシン」の走行プログラムでは、YZR-M1を先頭にデモランを行った。

  • スーパー・フォーミュラ・オープニングラップ・セレモニーでは、ドライバーがスタンドのファンに挨拶をした。

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