標準グレードがグリップを失うタイミングでも、Sラインならではの粘りを見せる。ただし運転好きを鼓舞する類ではない。正確であることは間違いないものの、思わずエキサイトすることはなかった。

それらよりもずっと好感をもてるのは、インテリアの質感である。相変わらずトップ・クラスなのだ。やわらかい素材と押し心地のいいスイッチ、ひんやりとしたメタリックの表面などはファミリー・ハッチとは思えない。

£1,395(22万円)のアドバンスト・テクノロジー・パッケージの一環として ‘バーチャル・コックピット’ も組みあわされていたが、そのできもよく、予算に余裕があるのならば、価値あるオプションだといえる。

なにより見た目がクリアで操作もしやすい。先進的な感覚にも満足感を覚える。この場合、大きい画面の ‘ナビゲーション・プラス’ も含まれる。オンライン・サービスが提供されるうえ、スマートフォンのワイヤレス充電も可能。費用対効果が高い。